トリートメントがもたらすものは
今、美容院で髪を染めている。染め工程は終わり、トリートメントをあたためているところ。水鳥と人毛と羊毛のケラチンを融合させる特許(?)のトリートメントらしい。髪染めるの17年ぶりなのよな‥ドキドキ‥
前に染めた17年前は高校生だった。制服もなく染めるのもオッケーの自由な学校だったので、さまざま個性的な人がいた。金髪の人もピンクの人もいた。何を着てようが何色の髪をしてようがみんな楽しく過ごしていた。
学校の最寄り駅で朝いつも見かける同級生男子がいた。その子は金髪のベリーショート?に黒ぶちメガネをかけていてとてもオシャレで、私は話したこともないのになんとなく気になっていた。高校生らしく友達のツテをいろいろ駆使して連絡先を交換し、一度だけデートした。新宿で映画をみてビームスでウィンドウショッピングをしてごはんを食べるというなんの飾り気もないものだったが、映画(戦場のピアニスト)もご飯を食べたお店(サザンテラスのイタリアン)も、なんてオシャレなんだ‥と感激した覚えがある。
それから特に進展はなかったが、私が髪を染めるきっかけにはなったのかもしれない。初めてなのに、ブリーチしてオリーブを入れるというなかなか攻めた色だったが、私の髪質かシャンプーのしかたか、オリーブがすぐに抜けてしまい金髪っぽくなった。あまり望んでた感じではなくなってしまったので、暗めの色を入れてもらってそれから今日まで染めることはなかった。その人はその後PEACEという剃り込みを入れていた。やっぱりオシャレだと思った。
書き途中で美容院が終わって、とっくに夜になっている。トリートメント効果もありいい感じの髪になって嬉しい。色はラベンダーアッシュというやつで、少し紫みのあるやわらかい色だ。機嫌よく暮らすことがPEACEな世界の第一歩だと思うんだけど、そんな考えは甘すぎるんだろうなぁ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?