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地域の教材化について#みち学習①
1.みち学習とは
今、自分が関わっているお仕事にみち学習という北海道の地域の学びを教材化して持続可能なものにしていこうという取組があります。
地域の副読本という3.4年生が地域を学ぶための教科書の補助になるものを各市町村は作っています。その教科書を作っているのは基本的に社会科教員なのですが、どんどん各自治体の人口が減少し、副読本を作ることができない自治体が多数出てきています。初任の学校でも15年前の副読本を使っていました。それほどどの自治体でもしっかりとした副読本は作れない状況です。(しっかりとしたものを作っている小さな市町村があれば教えてほしいくらいです。)
2.地域の学びの救世主かも
この組織でとうとう昨年動画プラットフォームができました。とても画期的なことです。この動画プラットフォームは将来の子どもたちの北海道の探求学習の助けになるものと確信しています。現在、道南の縄文時代の学びや雪害の対策についての動画など様々な動画を利用できます。目指すはNHKForSchoolの北海道版です。
3.防災の動画を作りました
検索のところに防災と入れると防災についての動画が出てきます。この動画は4年生の社会科地域の防災単元や5年生の全国の自然災害を学ぶ場面で使うことができます。この動画で個別最適で協働的な学びが更に深まっていくことと考えています。
4.今年のテーマは
今年は北海道の天敵 雪害 の学習をより深く教材開発をしていきます。(一人でやるわけではないですが。)
本州の雪の降らない地域の皆さんは、雪が降っていても当たり前のように生活している北海道人を異常だと思いますよね。自分もマイナス20度になるようなところに住んでいておかしいなと思うことは時々あります。ある意味小さな雪害を毎回経験しています。
では、なぜ生きているのか。
それは雪害に対するインフラが発達しているからです。雪害に対するノウハウをたくさん持っているということなんです。でも、雪国の人たちはそのインフラを意識しません。そもそもインフラに対する敬意は低いのではないでしょうか。
それを教育で深掘りすることによってインフラの大切さやそれを維持しようとする人々に目を向けたり感謝したりする教育を作っていきたいと考えています。
道外の方も使ってみてどんな感じかを教えていただけるとありがたいなと思っています。