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社会科のつかむで新たな試み#社会科教育⑧

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1.できたてほやほや授業実践

今回は東京書籍 
【私たちの生活と森林】の単元のつかむ段階の実践を共有したいと思います。

5年生の社会科も終盤。子ども達の見方考え方を生かして、フリートークしながら学習問題も学習計画も立ててしまおうという試みをしました。

見通しへのアプローチとしては

①既習と資料から問いをもち、学習問題を立てる
②学習問題を立てた時の問いを生かして予想し、学習計画を立てる

を描きました。

知識技能について
イ 森林は,その育成や保護に従事している人々の様々な工夫と努力によ
り国土の保全など重要な役割を果たしていることを理解すること。
思考表現について
イ 森林資源の分布や働きなどに着目して,国土の環境を捉え,森林資源が果たす役割を考え,表現すること。

小学校学習指導要領 社会編

分布や働きに着目するということで、天然林と人工林分布や働きにいけるような議論を進めていきます。

2.どのように進めたか

【日本の森林って世界と比べて多いの?】
多い25  少ない5
少ない子の意見を聞く。
○国土が狭いから
○大都市が多いし人口が密集しているから

多い子たち
○山が多いから
○特に北海道は森林が多いから

国土の森林の割合はどうかな?
○それは結構多いんじゃないかな
○山がちな地形って前に習ったよ。

そして、国別の比較を見せる。
オーストラリアやアメリカよりも森林の割合が多いことを知る。

次に木の伐採の記述を見て
【木を切ることって悪いことじゃないの?】

悪いのほうが多数
○環境破壊になる
○地球温暖化が進む
なぜ?

と、こんな感じで子どもたちの既習や問いをポンポン出しながら整理していきました。

すると学習問題も私たちとの生活との関わりについて考えるという視点が出てきました。

そして、調べる視点は
人工林のはたらき 天然林のはたらき
人々の生活にどのように生かされているか

に収束しました。

この話し合いがいろいろな視点から出てきて非常に面白かった

やはり子どもたちの自由な思考の中から視点を絞っていく活動をつかむ段階で行うことで既習を使う意識ができ、見方考え方を働かせながら追究する姿をみることができると感じました。

このつかむ段階の授業を通して、調べて追究する場面にどのような効果があるか検証していきたいと思います。

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