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#短編小説
お題電車(叔母のそら似 最後)
最後
あと少しで、最寄りの駅に着く。叔母ではないことを考慮し、最寄りの駅から実家までの道のりは別の手を打った。これで心置き無く、叔母かどうか確かめられるわけだ。どうするべきか。待つか、話しかけるか。
目的の半分は失った。叔母でなくても、まあいいのだけれど。ただ気になる。本当に叔母かどうか。マスクなんてなければこんな思いはしないのに。マスクのバカヤロー。
窓越しでも、直接でも目を合わすことはな
お題電車(叔母のそら似 3)
目的地まではまだまだ遠いため、叔母に話しかけるにはまだ早い。
隣に人がいないため、直接ガン見しなくても、窓の反射で見えれる。だから、ワンチャン叔母が窓越しでもこちらに目を向けば自然と私に気づく確率が上がる。しかし、叔母は窓すら見る雰囲気すらかもさない。
視線が少しでもこちらに向けばいいと思い、少し大袈裟な動きをしてみる。パブリック空間のため過度なことはできない中、私なりの大袈裟な動きを
お題電車 (叔母のそら似 2)
ふと、辺りを見渡して見た。普段の鈍行列車とは違う。違和感。
隣の人がいたせいと私の睡眠欲のせいで気づかなった。通路を挟んだ隣の席に叔母のが居ることを。
いやいや、なんで叔母が居る?意味が分からない。
え?研修?そんな職業だっけ?わざわざ、電車に乗るようなタイプではないし。何故叔母?
でも、叔母だということに自信がない。このご時世のせいで顔半分が分からないからだ。とりあえず、顔半分、格好が
お題電車 (叔母のそら似 1)
電車
急遽、実家に戻るため私は、電車に乗ることになった。予定してなかった帰省のためお金がない。仕方なく、鈍行列車で帰る。
鈍行列車なんて夜行バスに比べたら余裕すぎる。そんなことは、当たり前か。
夜行バスは狭い空間に押し込められ、7時間以上乗らなければならない。自分で決めた行き方だとしても、罰ゲームだと思う。まぁ、稼いでない自分に対する世間からの罰ゲームか。笑えねぇ。
でも、過ごしやすい夜行