何も断定できなくなった君へ


君は笑った後に
笑えるほどの事なのか
虚しくなって
目を伏せた

君のどんな醜い言葉も
そうだね と
相づちをつきたい気持ちだよ

今まで一歩ずつ確かめながら
歩いてきた道が
信じられなくなって

君は何もかも
断定できなくなった

だからせめて私はここにいると
断言したい

この かさかさと
からっ風が吹き抜ける
すすき原で
一人 手を挙げているんだ

君はどこにいる?

君にできる事を探し回った挙げ句
こんなことをしている私を
少しでも笑ってくれるなら

私はずっとこうして
一人 突っ立っているよ

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