2023年10月に読んだ本まとめ
10月は当たりの本が多かったです。
『名探偵のいけにえ』も趣味に合いましたし、今月発売だった、小川哲版タワマン文学ともいえる『君が手にするはずだった黄金について』も非常に良かったです。
6月に『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を読んだ時に思いましたが、私とは行動のモチベーションが全く違う人が出てくる話は面白いです。
さらに、『君が手にするはずだった黄金について』の主人公はどちらかと言うと私寄りなので、そういう意味では私のように了見の狭い人間でも飲み込みやすい話でした。また、1月以来の物理本となった『世界でいちばん透きとおった物語』も物理本ならではの作りでよかったです。
文芸書
白井 智之著『名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―』
それほどミステリーを読まない私が古典的だと感じるぐらいなので、おそらくトリックに工夫がある部類ではないんだと思うのですが、見せ方が兎に角面白い。探偵が複数いるので、ミスリードが上手くされていたり、世界をどう認識しているかで物語の解釈が異なると言う仕掛けは、京極先生の百鬼夜行シリーズに通じるものもあり、趣味に合ったミステリーだった。
小川 哲著『君が手にするはずだった黄金について』
以下の記事にまとめました。
小川 哲著『ユートロニカのこちら側』
こちらにまとめてみました。
杉井 光著『世界でいちばん透きとおった物語』
『世界で一番透きとおった物語』だけあって色々と明け透けだった。中盤の特殊原稿用紙が出てきた辺りで非常に驚いたのでそれだけでも読んだ価値あったかなぁなどと思う。
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