進級論文の思い出 (2)。合宿所セミナーハウス
先日、大学3年生の時に行った進級論文の課題で、山形県の小国町で夏休みの1ヶ月ほど地質調査をおこなった思い出を書きました。今日は進論合宿所の思い出です。
夏休みの少し前に先生方から進級論文のフィールドが小国町に決まったとの発表があり、私たち3年生に調査範囲を線で囲んだ地図が示されました。私たちはその調査範囲を人数分の約20区画に適当に地図上で分け、くじ引きで各自の担当区画を割り振りました。
本格調査に入る前に、先生方と3年生全員でフィールドの下見の巡検と、宿を決めるために小国町に行きました。フィールドの近い学生同士で、事前に大体の宿の目星をつけ、実際にフィールドに足を運んで、約1か月間の宿 (合宿所)を決めるのです。
宿は基本自炊で、フィールドの近い学生が数人ずつグループとなって泊まることにしました。私たちのグループは8人ほどで、廃校となった分校の施設を利用した地域のセミナーハウスという所をお借りすることにしました。他に2グループほどそれぞれのフィールドに近いお寺などを合宿所にさせてもらうことにしました。
それぞれのグループで、雰囲気も、食事のクオリティーも、生活パターンも随分違ったようです。
夏休みに入ると、それぞれ決められた合宿所に集まり、調査を開始しました。朝、朝食を食べた後、それぞれ車やバイクで自分のフィールドに入り調査をおこないます。お昼は自分たちで作ったお弁当です。夕方フィールドから戻ってくると、ひと風呂浴びて、調査のまとめをして、夕食をとりながら毎晩飲み会です。
食事は当番制 (食当と呼ぶ) で、買い出しから、夕食、次の日の朝食と昼のお弁当までを担当します。料理にこだわる食当もいて、結構おいしい食事を食べることが出来ました。
だれかがある日、「たらふく餃子が食べたい」と言い出した日には、餃子の餡を大量に作りすぎて、餃子の皮を追加で大量に買い足したうえで食当以外のみんなも協力して餃子を包み続けることになりました。結局一人当たり何十個と餃子ができてしまい、夕食、朝食、お弁当まで餃子だらけだったのにはまいりました。。。
私たちの宿では、調査中にスズメバチに刺されて病院で点滴を受ける者もいましたが、大きな事故も無く、無事調査期間を終えました。
調査中の逸話はそれでもいろいろありましたが、その話はまた別の機会に。