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初等教育で学ぶ唱歌というけれど
「文部省唱歌」。正確には覚えていませんが、音楽の教科書や音楽の副読本の歌集に載せられていた、子供たちだけではなく広く歌われていた唱歌の多くには「文部省唱歌」と記載されていた記憶があります。中には「作者不詳」と書かれた歌もありました。
ウィキペディア日本語版「文部省唱歌」にはその経緯について触れられています。
作詞、作曲ともに不詳の名曲もたくさんあるようです。どのような方がどのような思いで作詞・作曲されたのか分からないというのはとても残念です。
子供らしいと感じる曲もありますが、なんだか大人びた郷愁にみちた曲もたくさんあります。小学校の頃、木造校舎の音楽室から聞こえてくる上級生たちの美しく大人びた歌声とメロディーは私の憧れでした。
以前にも書いた「朧月夜」などもその一つです。
そして冬に思い出すのは「冬景色」。なんと美しく凛と透き通った唱歌なのでしょう。
子供の頃の私には歌詞は難しすぎましたが、冬の港の光景をはじめ、冬の景色が鮮やかに目に浮かぶような曲でした。今聴いても、冬景色とこの曲を聴いていた子供の頃の景色を鮮やかに思い出す曲です。