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技術士第二次試験と出張

技術士会の令和6年度技術士第二次試験実施案内によると、今年度の口頭試験は11月下旬から来年の1月中旬にかけて行われるということですから、現在口頭試験がまさに行われている最中ですね。

受験される方はどうかあまり思いつめず、適度な緊張感と試験官とのやり取りを楽しむつもりで乗り越えてほしいと思います。

私は初めての受験の際に応用理学部門とそれを選択科目とする総合技術監理部門 (総監部門) を併願し、応用理学部門だけ通り、総監部門は筆記で落としてしまいました。

翌年、そのまた翌年と取りこぼした総監部門に再チャレンジしようと願書を出しましたが、2年続けて筆記試験が出張と重なってしまい棄権してしまいました。

その翌年、やっと再チャレンジのチャンスが来て、1年目の反省に立ち、「総監リテラシー」を意識することで筆記試験を通ることが出来ました。

しかし、年が明けて1月に設定された口頭試験の日程と海外出張がちょうど重なってしまいそうになり、この時ばかりは上司に泣きついて出張の出発を1日遅らせてもらい、なんとか無事口頭試験を受けることが出来ました。

幸い海外で行われた会議の本番には日程的に何とか間に合いましたが、本番の会議と重なっていたらと思うと冷汗ものでした。

それにしても総監の試験の際には特に経歴証明書に会社の証明印も必要なかったため、一人静かに受験するつもりでしたが、結局口頭試験と重なりそうだった出張の日程調整で、技術士試験を受けていることが会社にも伝わることとなり、出張の日程を変えてもらった手前、簡単に「落ちました」とは言いにくく、余計なプレッシャーを感じることになってしまいました。

総監面接特有の様々な角度からの質問が飛び交い、「そもそもあなたの会社や業界で技術士、ましてや総監なんて必要なんですか?」との問いもありましたが、「今は技術士とは縁の遠い会社・業界でも、技術士や総監的な考え方やコミットメントは必須です。社内にもその意義を広めていくつもりです。」というようなことを述べたところ、その後は良い雰囲気で雑談に入り、2名の試験官のうちの一人が「もう聞くべきことは聞いたし十分だと思います」とにこやかにもう一人の試験官とうなずきあって私を送り出してくれたので、その雰囲気を壊さぬようにそっとお辞儀をして面接会場を後にしました。

幸い、合格して会社の上司にも報告が出来て良かったです。


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