辞書・事典を読む
初めて国語辞典や漢字辞典を買ってもらった小学生の頃、うれしくって端っこから読みふけっていました。なんだか大人になったような、知識の扉が開かれるような、誇らしいような、未知との出会いにわくわくするような、そんな気持ちだったのかもしれません。
短い説明の中に簡潔・明解にいろいろなことが詰め込まれていて、ほんとうに辞書や事典を執筆・編纂するのは大変なことだと思います。小さい頃にはその苦労はなかなか分かりませんでしたが、今ならその苦労がわかるような気がします。
それにしても、中学生、高校生、大学生、そして社会人となり、いろいろな辞書や事典を手にしてきました。しかし、大きくなるにつて、辞書や事典に頼るのは、知る必要のあることを引くためであり、未知との出会いを楽しむ余裕はだんだんなくなってきたような気もします。
最近、地学団体研究会編、平凡社の「地学事典」の最新版が発売されました。私の専門が地質ということもありますが、早速購入しました。
平凡社の「地学事典」の初版は1970年に出版されました。父の書斎で見たことがあります。
そして今、私の部屋には地学事典が3冊あります。一つは1981年に出版された改訂版で、大学入学の時に父の知り合いの方から入学祝にいただきました。大学の授業ではおおいに活躍しました。
2冊目は1996年に出版された「新版 地学事典」です。海外赴任中に購入したもので、なんだか今でもきれいなままです。英語であたふたしていて、あまり地学事典で勉強しなかったからでしょうか?
そして今回購入した「最新 地学事典」。海外赴任も終わり、転職して日本で働き始めて、あらためてじっくりと地学事典に目を通し、最新の地学の基本知識を身に着けようかなと思います。
あらためて、これだけの立派な事典を執筆・編纂された方々の努力に頭が下がります。ゆっくりとページをめくってみたくなりました。