「政治資金パーティーは情報交換のいい機会」なのか
政治資金パーティーは、政治家が政治献金の代わりにお金を集める手段として、パーティーを開催して、パーティー券を買ってもらうことで、その収益(パーティーにかかった費用をひいた、その残額)を自分の政治活動の活動費に充てることを目的としたイベントです。
東京都知事選4候補の共同記者会見の記事を読みました。
[東京新聞 2024年6月19日 21時42分]
東京都知事選4候補の共同記者会見の中で、政治資金パーティーを開催するかについて聞かれた際に小池都知事は、透明化を確保した上で開催する考えを強調し「これはいい機会。いろいろな方々と情報交換なども重ねていっている」と話したそうです。多くの一般都民は政治資金パーティーとは縁のない人たちです。パーティーに参加しない庶民の気持ちや生活の厳しさをぜひくみ取ってほしいと思います。
そもそも政治資金パーティーは、特定企業や団体からの献金の隠れ蓑にされていることが国会でも問題にされているわけですから、パーティーに参加できるような人の意見を聞いていると胸を張るのではなく、パーティーに参加できないような一般都民の声をどのように吸い上げるか、そこに注力していることを誇れるようになってほしいと思います。
田母神氏にいたっては政治資金パーティーについて、「必要があればやる」と回答。「アメリカ大統領だって政治資金パーティーをやる。やっぱり金はかかる」と語ったそうですが、アメリカ大統領がやっているということが、政治資金パーティーを開催する正当な理由になると考えているということでしょうか?
政治にお金がかかるということを理由にするのも、自民党の裏金議員の言い訳とそっくりで、いったいどこで何のためにお金を使っているのか、だれのためにお金を使わなければ政治ができないのか、はっきり明示していただかないとその言葉に都民が納得することは難しいと思います。
お二人の発言の根っこは、基本的に自民党の裏金体質と共通しているように聞こえます。