赤旗の取材力の源
今回も政界の大きなスクープを打った日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」。
いったいこの取材力の源はどこにあるのでしょうか?
ちょっと古い記事ですが、2022年2月に時事通信社が「潜入!「しんぶん赤旗」編集局 共産党機関紙の知られざる実態に迫る」と題して、赤旗編集部を取材しています。
記事の中で、取材を受けた編集局長が「商業メディアの方が広告主との関係などタブーが多いのではないか」「むしろ、赤旗はものすごく自由度が高い新聞だ」述べているのが印象的です。
そして一般メディアに対して次のような厳しい意見を投げかけています。
「プロの仕事は真実は何かを調べることだ。これをやらずに、各自の言い分を並べるだけではプロの仕事ではない」
「権力から独立しなければいけない、真実を報道しなければいけないという、メディアとしての役割を果たしているのか」
「メディアにしっかりしてもらわないと、この国は本当に良くならない。そこは声を大にして叫びたい」
今回の裏金問題もスクープをあげたのはこの赤旗編集部でした。
赤旗が記事にしなければ私たちはこのことを知らないままだったのだと思うと、いくらネットにニュースがあふれていて、いつでも必要なニュースが読めると豪語していても、しっかりと取材する人がいなければ私たちは重大な事実を知らないまま過ごしてしまうことになるのだとあらためて思い知らされます。
私はマスコミの本分、さらには商業マスコミのビジネスモデルまで問われているように思います。質の高い報道は私たち自身が求めていかなければならないのだと思います。
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