小澤征爾さんを悼む
前にも書いたことがありますが、小学校の道徳の教科書に載っていた小澤征爾さんの話は今でも時々思い出します。
小澤さんが若い頃、武者修行のために一人ヨーロッパへ渡り、指揮者コンクールで優勝した時の話です。
私が社会人となり、海外の石油開発現場で、自分より年上の経験豊富なコントラクターの技術者を相手に、議論を戦わせながら作業を進めなければならなかったとき、私はこの話を思い出して、くじけずに、勇気とプライドを持って仕事をすることが出来ました。
小澤さんが亡くなったというニュースとともに、小澤さんの歩みをたどる写真の数々が紹介されています。
その中に、25才の頃の頃のお写真を見つけました。若さとエネルギーに満ちあふれて指揮されるお姿でした。きっと私が道徳の教科書で読んだ、コンクールで優勝したときも、こんな自信に満ちた姿で、海外のつわものたちの中で指揮をされていたのでしょう。
海外でも日本でも文化・芸術の分野でしっかりと足跡を残されてきた小澤さん。世界でプライドを持って活躍するってこういうことなのだなと改めて思います。
ご冥福をお祈りいたします。