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総合技術監理技術を具体的な事例に落とし込む

以前、「技術士総合技術監理部門のリテラシー」という記事の中で、技術士の総合技術監理部門に求められる能力や他部門の試験との違い、私が感じた難しさなどについて書きました。

総合技術監理は5つの管理技術 (ⅰ 安全管理、ⅱ 社会環境との調和、ⅲ 経済性(品質、コスト及び生産性)、ⅳ 情報管理、ⅴ 人的資源管理) をどうバランスさせるかが重要なのですが、実際の業務の中でそれをどう具体的に適用し対処していくのか、なかなかイメージがわきにくいところがあると思います。

この点が総合技術監理部門の試験準備のなかで私が一番苦労した点です。

言葉の意味を理解したり、個々の管理技術に含まれる要素技術について理解したりするためには、解説書などを読んで覚えるなど、勉強方法という点では方向性がかなり明確だったのですが、総合技術監理のテクニックをどう具体的に業務に反映させるのかという点がなかなかイメージできなかったのです。

そんな時出会った本が、「事例に学ぶトレードオフを勝ち抜くための総合技術監理のテクニック―リスクマネジメントのすすめ」(CTMリサーチフォーラム編、地人書館)です。私が読んだのは第2版ですが、第4版まで出ているようです。

私はこの本を読んで実際の業務に総合技術監理のテクニックをどう落とし込んでいくのかだいぶイメージがわきました。

そして、今度は自分自身の業務を見なおして、どこに総合技術監理的な要素が含まれているのか、また、どうすればもっと総合技術監理の視点から業務を改善できそうか整理してみたのです。

それまでの業務経験などによって総合技術監理部門に感じる難しさや試験対策は人それぞれだと思いますが、私はこの本のおかげで、総合技術監理部門のとらえ方がとてもクリアになった気がします。

一度その視点ができてしまえば、記述式の問題について苦手意識はなくなりました。相変わらず総合技術監理に出てくる用語の意味などが問われる択一式の問題には、私の記憶力のせいで最後まで苦しめられましたが。。

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