イギリスで平成の春を味わう。
昭和から平成に変わった1989年の春、私は会社の研修でイギリスにいました。昭和最後の年末にUAEからイギリスに移動し、ベッドフォードという街で平成を迎え、4月半ばまで滞在していたのです。ちょうど冬から春に向かう時期をイギリスで過ごしました。
暖かかったUAEから、ほとんど夏支度しかない状態でイギリスに移動し、最初はとても寒い思いをしました。
しかし、3月に入るとどんどん昼間が長くなるのが感じられ、3月の最終日曜日にはサマータイム (British Summer Time) に切り替わりました。サマータイムに切り替わる瞬間を初めて体験しました。
高緯度のイギリスでは、日本や、ましてやさらに低緯度のUAEなどに比べて、冬の昼間は短く、そして夏の昼間は長くなります。春の昼間の伸び方も急激で、日に日に日が長くなっていくのが感じられました。そこにサマータイムで急に時計の針が1時間進められるのです。
会社が終わって、同僚たちとパブで散々飲んだ後、外に出るとまだ明るかったのが衝撃的でした。
春になったことが本当に実感できました。
休日、暖かい春の日差しを受けながら、下宿先から近かったベッドフォード公園を散歩したのどかな一日が懐かしく感じられます。
[イギリス ベッドフォード周辺 グーグルマップ]