新しもの好きのコレクション
以前、小型電子デバイスIBM ChipCard VW-200の記事を書きました。
これは、私の欲しかったちょっとマニアックなIBMのPCカード型簡易PDAという製品を自分で選んで、会社の勤続10周年記念品として戴いたという話でしたが、私はほかにもマニアックな電子機器に自分のお金をつぎ込んできたことを思い出しました。
その一つが、ヒューレット・パッカードが販売していたiPAQというまるで今のスマートフォンのようなPDA (Personal Digital Assistant) と呼ばれる携帯情報端末です。
大きさは手のひらサイズで、今のスマートフォンを少しずんぐりさせたような形で、厚みもありました。私が買ったのは2000年代初めころで、赴任していたUAEで購入しました。
マイクロソフトのPDA向けOS、Windows CE をベースとしたPocket PC 2003というプラットフォームを搭載していました。
私のiPAQはWi-Fiでネットワークにつなぐタイプでしたが、さらにSIMカードをさして携帯電話になるものもありました。まさに今のスマートフォンの先駆けですね。
この製品にはサードパーティーから専用の革製のケースや、ガーミンのGPSと接続するケーブルなど、PDA自体もマニアックでしたが、それをカスタマイズするマニアックな製品もいろいろ発売されていていました。
私は海外からそのような小物たちを取り寄せて、ひとり楽しんでいました。
ネットに接続して動画も見られたし、いろいろなアプリもありましたし、メールのやり取りもできてそれなりに使えると思っていたのですが、いまほどSMSなどのコミュニケーションサービスやアプリが充実していなくて、まだ誰もが欲しくなるデバイスとはならなかったようです。
いつの間にか消えてなくなり、機能満載の携帯電話、そしてスマートフォンへと世の中は移っていったようです。
家族の理解が得られたとは言えませんが、一時期、私の物欲、所有欲を満足させてくれた電子機器コレクションの一つです。今でも引き出しのどこかに潜んでいます。