先生との気まずいドライブ
以前noteの記事にも書いたことがありますが、私はどうも1対1で人からものを教わるのが苦手なのだと思います。
先生と1対1になると無言となり気まずくなりがちです。
例えば、自動車学校の校長先生。
例えば卒論の指導教官。
そしてもう一つ思い出したのが、中学のとき科学部で部として液体の分子間引力・表面張力について研究を行ない、その成果を部を代表して理科の研究発表会で口頭発表することになり、顧問の先生と二人、先生の車で会場まで連れて行っていただいたときのことです。
顧問の先生は他の運動部も掛け持ちされていて、科学部に関しては普段ほとんど顔も口も出さず、部の活動は生徒の自主性に任されていました。
先生の勧めで研究発表会に申し込み、研究の成果を発表することが認められました。ただ参加人数に制限があったのか、私と顧問の先生だけが参加することになりました。
行きはプレゼン前の緊張もあってほぼ無言でした。そして帰りもやはり何を話してよいかわからなくて、ちょうど今頃の寒い季節だったと思いますが、帰りの車の助手席から無言で見ていた美しい夕日のことだけはなぜかはっきり覚えています。
研究発表会自体は他校の生徒や部活の独創的な研究発表が沢山あって、私も質問したり質問を受けたりと、刺激があって楽しかったのですが、あの車の中の無言の時間は何だったのでしょう?
顧問の先生は、生徒と会話を弾ませるタイプではなかったのかもしれません。それとも私が会話を拒否するような雰囲気だったのか?
それでも車から見た夕日の美しさが記憶に残っているということは、先生のおかげでそれなりに充実した時間を過ごせたということなのかなとも思います。
そもそも科学部の研究を見て研究発表会での発表を勧めてくれたのは顧問の先生です。そんなめったにない機会をいただけたことは今考えると貴重な経験だったなと思います。