南国会社で当たり前となった国民の若い上司、女性上司
日本でも今後当たり前になっていくことが期待されますが、南国石油会社では重要なラインマネージメントのポジションにやる気のある女性や若手国民が積極的に登用されてきています。
10年ぐらい前からでしょうか。政府、そして国営会社のトップから若手登用・女性登用を積極的に推し進めるべく数々のメッセージが出され、実際にちょっと強引ともいえるような勢いで改革が推進されてきました。
それを機会に国営グループ会社のCEO、SVP (Senior Vice President), VP (Vice President), Manager, Team Leader などのラインマネージメントポジションにそれまでとはがらりと変わって若い国民や女性の登用が始まりました。いまではそれが当たり前の光景になってきています。
改革の初めの頃こそまわりのベテラン国民技術者などからは「本当に大丈夫だろうか」との疑問や不安の声も聞こえてきたように思います。
しかし、やる気があり、問題点や課題を的確に把握する力があり、コミュニケーション力・リーダーシップ力に優れた人はいるもので、そんな人は若手であろうと女性であろうと組織を非常にうまくまとめ上げ、運営しています。
まわりのベテランも、むしろ彼・彼女らを積極的にサポートしていく雰囲気が当たり前となってきたような気がします。
ラインマネージメントのポジション数には限りがあります。だれもがラインマネージメントをめざさなくても、技術力、事務処理能力、調整・交渉力など卓越した技術や能力を活かすことができてマネージメントと力を合わせながら組織力を高めていくことが重要なのだと感じます。
マネージメントに向いた人がマネージメントを行っていけるように、技術や事務や調整・交渉力に優れた人がその能力を発揮していけるように、それぞれの能力や業績が適正に評価され、それぞれの役割を、誇りをもって担っていけるような組織にしていくことが重要なのだと思います。この点は今後さらに改善の余地があるような気もします。
トップダウンで若手や女性登用が進められてきた南国ですが、それでも若手・女性登用が定着してきたのは、ただ無理やりポジションに付けるのではなく、システムとして成り立つように、あるいは文化として受け入れられるように環境を変えて来た効果がだんだん出てきたということなのかもしれません。
世界経済フォーラムが「ジェンダー・ギャップ指数2022」を公表しています。内閣府男女共同参画局ホームページでもこのレポートについて取り上げられています。日本は146か国中116位だそうです。
オリジナルのレポートは下記からアクセスできます。
ちなみに南国は日本よりはるかに上位でした。