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あざやかな場面

この季節になると思い出すのが、社会人となってもうすぐ1年たとうとしていた3月初めに、伊豆半島で行われた火山岩地帯の地質調査の研修です。

春まだ浅い山の中を2~3週間、グループで地質調査をおこない、研修を終えた週末、研修をともにした同期入社の仲間たちと、東京に戻る前に湯ケ野に立ち寄ったのです。

伊豆の踊子ゆかりの湯ケ野温泉では、ちょうどその時「踊子まつり」がのどかに行われていました。明るい春の日差しをあびながら歩いた、抒情あふれる温泉街の風景が鮮やかな場面として思い出されます。

そういえば、以前書いた地質調査のちょっと悲しい思い出もこの伊豆の研修でのできごとでした。。。

お祭りの一環として、温泉街でくじ引きみたいなものがあり、私は川端康成さんの「伊豆の踊子」の本を一冊いただきました。

同じ本を持っていましたが、私はありがたくこの本をいただき、あらためて、伊豆の景色を思い浮かべながらこの本を読み返したのを思い出します。


「あざやかな場面」といえば、岩崎宏美さんの歌を思い出します。1978年の春ごろリリースされたこの曲は、なぜか中学校の修学旅行の場面や、通学時の朝の景色をあざやかに思い出させる懐かしい曲です。

この美しいメロディーが大好きで、しばらく携帯電話の着メロとしてわざわざメロディーを自前で打ちこんで入れていました。


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