【4年・6期生】2021年5月26日 春学期第6回ゼミ
本日、黒のキャリーケースを引いて教室にいらっしゃった南後先生。
旅行帰りか?いやいやそんなはずは…
なにより、今回からゼミは『特別期間』に入り、ゼミ生の間にどことなくそわそわした雰囲気が漂っていました。
計画では、本日から卒論の進捗発表の2周目に入るはずでしたが、就活との両立などを鑑みた結果、今回からしばらくの間、本ゼミの時間を「ガイドブックプロジェクト」の進行に充てることとなったのです。
これまでは、サブゼミというゼミ生主体の自律的な活動の中で進めていたこのプロジェクト。本ゼミの時間も費やしてプロジェクトを進めていくことになったので、作業時間が確保されたことの安堵感にしみじみしつつ、これはいいものをつくらなければならないと気が引き締まる思いです。
ちょうど先日には、プロジェクトで協働していく武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科の有志の方々との初の合同ミーティングも終え、活動はこれからますます本格化していきます…!
微妙に長い前置きでした。特別期間初回の今日は、ガイドブックの「メインコンテンツ」の方向性の検討をしました。
メインコンテンツとして、私たちは東京を紹介する雑誌やリサーチ本、ウェブサイトなどを選定し、デジタルとアナログを横断しながら各媒体ごとの「東京のガイドのされ方」を研究します。東京をテーマとした媒体。 そう一口に言っても、膨大な情報の中から的確につかみとっていくのは中々骨の折れる作業…
そんなとき、教室前方では南後先生が挙動怪しく何かを並べていました。そして見る間に、机に積まれる本の山が5つほど出現。『Tokyo Totem』『ワンダージャポン《東京異空間旅行』『東京さんぽ図鑑』『東京 design travel』『TRANSIT51号 東京』、東京Tokyoの文字が並ぶ並ぶ。
話し合いのため、数十冊もの雑誌やリサーチ本を持参してきてくださった先生に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
がやがやと本を読み漁ったあと、デジタル班とアナログ班とに分かれて、いざ検討を開始。出てきたアイデアを、教室の壁にマジックで直書きしながら話し合いを進めていきます。今回から新しく使用することになった教室は、壁一面がホワイトボードになっていて(しかも普通のホワイトボードと違い、画用紙のような粗めの質感)、巨大な紙にみんなで寄せ書きをするような感覚で、意見も広がったように思います。
また今回、アナログ班では南後先生に伝授していただいたワークショップ形式で話し合いを進めました。
一人一枚紙を用意し、それを折ってできた8つの枠にどんなコンテンツが考えられるかの意見を書き込みます。そのため、個々人から引き出されるアウトプット数が多くなります。それらをつき合わせて類型化し、最終的に導き出される意見をブラッシュアップしていきました。
一方、デジタル班のほうでは、班分けから壁にぶつかりました。プロジェクトの運営上、つくれる班の数が限られるなか、ウェブサイトやYouTube、Twitterなどデジタル上に乱立する媒体をどう整理して割り振るかに悪戦苦闘…。
情報の編集者がいるのか否かで分けようとしても、いわゆる素人も編集者に入るのかどうかでつまずく。プラットフォームを有すかか否かで分けようとしても、双方向の概念がわからなくなる…そんな具合。
意見交換は活発でしたが、基礎的な概念を抑える難しさを感じました。媒体のボーダーレスな面が、デジタル媒体の特徴なのかもしれません。
来週のゼミは、私たち6期生が昨年行った研究をベースにしてつくるコラムページの企画書発表と、デジタル班内の班分けの再トライです。デジタル班は方向性が無事まとまるのでしょうか…!
南後ゼミ生の誰の目にも、未だにガイドブックの明確な完成図が見えておらず、地道な手探りが続きますが、今回のゼミのように南後先生のお力も借りながらこつこつ進んでいきたいと思います。応援よろしくお願い致します!もしもnoteの更新が滞っているときは、ガイドブックの話し合いが白熱しているのかもしれないと、温かく見守ってくださいませ笑。それでは!
おまけ★ 議論は果てない(?)の図
(文・OKN)