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『Tokyo Scope 2024 変わりゆく都市の[あまり]』【本日から販売開始!】
こんにちは!
出版直前の連続投稿、第何弾かもはや分かりませんが、本書『Tokyo Scope 2024 変わりゆく都市の[あまり]』をご紹介します。
この度、南後ゼミ生有志を中心とした明治大学情報コミュニケーション学部学生有志と
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科の有志学生による
『Tokyo Scope 2024 ー変わりゆく都市の[あまり]』が
2024年10月25日(金)から販売開始となります!
Tokyo Scopeプロジェクトについて
明治大学 情報コミュニケーション学部 南後ゼミ生と
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科学生有志(通称:視デ)による
協働出版プロジェクトとしてこれまで3年間の歴史を積んだプロジェクト
南後ゼミによる社会学・都市論の視点と、
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科によるデザインの視点とを
掛け合わせることで、
東京をめぐる新たなモノの見方のきっかけとなる
アウトプットを生み出すことを狙いとしています
企画・リサーチ・分析・執筆から紙面デザイン、
さらには販売に至るまで、
南後由和先生と武蔵野美術大学の中野豪雄先生監修のもと、
すべて学生が手掛けています
このように、「協働」から執筆とデザインともにあらゆる角度からの創発を試行していくのがこのプロジェクトの「美味しい」部分であるということは言われ続けているわけです。
そんなTokyo Scopeプロジェクトですが、今年は南後ゼミ生の3年生を募集しないのもあり、新しく明治大学同学部から「公募」を行うことにしました。
社会学や都市論を軸としながらも、「学際」を謳う学部から様々な分野を学ぶ学生の視点を取り込むことでより協働して生み出すアウトプットの幅を広げることができたと言えるかもしれません。
また、視デの参加人数も過去最大となりました。
『Tokyo Scope 2021ーメディアで読み解く都市』
『Tokyo Scope 2022ー脱皮する都市』
『Tokyo Scope 2023ー[ニュー・ノーマル]を見つめなおす』
と続きましたが、今年度は第4弾!
テーマは……
変わりゆく都市の[あまり]
![](https://assets.st-note.com/img/1729599104-UzCQK6FbT3vNx2PSOrRluacG.png?width=1200)
今年度のトピックは、[あまり]です。
これまで考えてきたのは[ニュー・ノーマル]や〈脱皮〉などおよそ「図」に注目してきたわけです。それならば、都市の「地」にあたる部分は…….
[あまり]は都市のなかでどのように現れ、それはいかにして生きられるだろうか。
【空間】【時間】【経済】【文化】【表象】という5つの領域を横断して、[あまり]に“Scope”を当てることは4年間の総決算ともいえるテーマかもしれません。
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特集 変わりゆく都市の[あまり]
・開かれた空間での想造
——東京臨海部から見る空間の[あまり]
・時の“あいだ”を求めて
——ライフスタイルに侵食する[あまり]
・「もったいない」があふれる都市
——食の[あまり]がもつ多様な価値
・新大久保に滲み出る文化
——ステレオタイプから漏れ出る[あまり]
・紙上の都市の姿
——ガイドブックのなかでうごめく“東京”と[あまり]
・変幻するあまり
これらのメインコンテンツに加えて、3つのコラム(【文字】【公衆電話】【歌詞】)や、「Tokyo Scope」4年間の足跡というこれまでにないサブコンテンツもあり充実した本作品。
今回は出版にあたり、そんな本書の記事をちょっとだけ公開します!
ぜひご覧ください!!
開かれた空間での想造
ーー東京臨海部から見る空間の[あまり]
まずは、余白やあまりと聞くと想像しやすいかもしれない、「ぽっかり」開いた【空間】の[あまり]からスタート。過密と言われる東京における開かれた空間をもつ東京臨海部に着目しています。
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コンテンツの中盤に登場する「東京臨海部鳥瞰図」は圧倒的な量の写真資料や地図を参照して制作されました。ぜひ実物を手に取ってみてください⭐️
時の“あいだ”を求めて
——ライフスタイルに侵食する[あまり]
【空間】ときたら、【時間】です。
このトピックでは、人びとの時間の認識における、タイパ思考やすきま時間を、アンケート調査や統計から紐解いています⌚️
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時間の[あまり]は時代の変化とともに、2024年今日どのように扱われていると考えたのでしょうか……!
「もったいない」があふれる都市
——食の[あまり]がもつ多様な価値
食の[あまり]から着想を得てフードロスをトピックにした紙面です🍙
![](https://assets.st-note.com/img/1729600985-QDjbKor5MYcUXvOwyZVA7i2W.png?width=1200)
このトピックはインタビューやフィールドワークの数が多く、アクティヴな紙面になっていることでしょう。区役所に聞き込みしたり、炊き出しに足を運んだりと、興味がそそられます!
新大久保に滲み出る文化
——ステレオタイプから漏れ出る[あまり]
【文化】と[あまり]という難解なテーマでありながら、新大久保をフィールドに、「ステレオタイプから漏れ出ている」文化に着目し論を展開していくことで、独自にテーマを開拓しています。
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この後、新大久保の主要な通りにある店舗を1階から最上階まで全てをひとつずつ手作業で確認し、そこにフィールドワークを重ねることで分厚いリサーチをした「垂直地図」は本当に本当に見ものです!ぜひ見てみてください!
紙上の都市の姿
——ガイドブックのなかでうごめく“東京”と[あまり]
最後に、東京の【表象】というかつて本プロジェクトが大々的に取り上げた「メディア」に回帰しながら、2000年以前のものから今日に至って出版された旅行ガイドブック『るるぶ』を読み込み、「表象されているもの」「表象されていないもの」を発見し、その動きを読み解いていくトピックです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729601595-0cCts9xqnDfaLkMlTOrv1S7N.png?width=1200)
ガイドブックの表象が創り上げた"東京"や[あまり]掘り出して、その揺らぎを見ていく、「東京広域図」や「『るるぶ東京』エリア変遷マップ」は傑作です。まさに、第4弾という歴史の堆積にふさわしいテーマだと感じています!
変幻する[あまり]
最後に、上記の5つの特集を総括して、ひとつの結晶としてまとめたのが本テーマです。ページとしては見開きのみになりますが、5つのテーマから[あまり]について思考しています。
このページの構想を淡々と練ることは深く深く潜って息が詰まりそうになる試みでしたが、最終的には未到で骨太な紙面になったと自信をもって言えます。
コラム
コラムでは、以下3つの小特集が組まれています。
公募生や視デのユニークさが際立つ内容です!!
・街に生きる文字
・公衆電話はどこにある?
ーースマホ時代のもうひとつの手段
・歌詞のなかの東京
全100ページ
副編集長として、
各々が独自にテーマを設定しながらも、どの記事も本当によく考え抜かれている、そんな一冊になっていると思っています:)
鮮やかな表紙をめくると、その綺麗なヴィジュアルやレイアウトがそこかしこを彩る反面、東京の見方をガイドしながらも、そのガイドの仕方を内省した今作は、どこか試行錯誤の垢がついた記事とも思えます。例えば、各コンテンツのおわりには必ず「まとめ」にあたるページが加えられていますし、その直後には内容にそったグラフィックページもあります。
これまでのプロジェクトが培ってきた学びや4年分の想いが、デザインと執筆両方を含んだ内容に厚みをもたせているために、文字量も年々増えてしまうのかもしれません……
2024年10月25日(金)より販売開始!!
『Tokyo Scope 2024 変わりゆく都市の[あまり]』は、
10月25日(金)より順次販売を開始します。
XやInstagramで、記事や販売店情報、さらには出版記念イベントなどの情報を発信しています!ぜひチェックしてみてください!
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公式ホームページはこちらから👇
昨年12月から動き出したTokyo Scope 2024、いよいよ販売が始まります。
(この本が、本当に世に旅立つんだとしみじみしています)
興味をもたれた方は、ぜひお手に取ってみてください。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
ぜひ本誌でお会いしましょう🕊️
記・大山怜音(南後ゼミ9期)