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【オカルト注意?】坂本龍馬はフリーメイソンの手先だった!?【3/7は薩長同盟締結の日】
3月7日は、幕末に薩長同盟が締結された日です。
1866(慶応2)年の今日(旧暦では1/21)、薩摩藩と長州藩が坂本龍馬の仲介によって、京都の小松帯刀邸にて同盟を締結しました。
薩長同盟の内容
当時は、朝敵とされていた長州藩と、それを討とうとしていた薩摩藩は敵対関係にありましたが、じつはどちらも江戸幕府を倒すという共通の目標がありました。坂本龍馬がこれをうまく結びつけ、この同盟にいたったのです。
といっても、倒幕に向けた軍事同盟ではなく、「薩摩藩は長州藩を支援する」「薩摩藩は幕府に味方しない」「打つべきは橋会桑(将軍一橋慶喜、会津藩主松平容保、桑名藩主松平定敬)」といったものが取り決められただけでした。しかし、これにより倒幕への機運が高まったのも事実で、日本史の大きなエポックといっても過言ではないでしょう。
今回は、この立役者である坂本龍馬の正体に迫ります。
オカルトめいた話になりますが、お付き合いいただけると幸いです。
坂本の影にフリーメイソンあり
坂本龍馬は、薩長同盟を結んだほか、日本初の株式会社「亀山社中」の設立や明治政府の骨子を作った船中八策、大政奉還の発案など、多大な功績があった人物です。(大政奉還▼)
ただ、その活躍の裏には、秘密結社フリーメイソンの存在があったと囁かれています。
フリーメイソンといえば、特番などでもおなじみの世界的な秘密結社です。社会的地位の高い人々が集まり世界を裏で操っている存在ともいわれます。
そのフリーメイソンと、当時はアジアの片隅の小国だった日本の、一武士である龍馬に、どのようなつながりがあったというのでしょうか。
龍馬の黒幕・グラバー
龍馬には、活動を影で支える黒幕がいました。
龍馬は1865(慶応元)年に亀山社中を設立したその3か月後、なんと7800挺もの銃を外国から仕入れています。一介の武士に過ぎない龍馬が、一人でこれほど大量の武器を、しかも短期間で入手するのはほぼ不可能です。
この輸入を主導したのは、長崎に拠点を置いていたイギリスの武器商人トーマス・グラバーです。
彼は薩長の倒幕運動に加担し、長州藩士や薩摩藩士らの若者をヨーロッパに密航させたことでも知られています。
龍馬はこのグラバーと、長崎の豪商・小曾根英四郎の紹介で出会ったといわれ、さまざまな海外の知識や流通ルートを授けられました。
グラバーがフリーメイソン会員⁉
このトーマス・グラバーこそが、フリーメイソンの会員だったと言われています。
もちろん、本人はそれを公にはしていませんが、複数の根拠があります。
長崎のグラバー邸には、コンパスと定規を組み合わせたフリーメイソンのシンボルマークが入った石柱や石碑があります。
さらにグラバーの父は、フリーメイソンが多いと言われる海軍関係者(イギリス海軍大尉)で、グラバーが上海に渡って入社した「ジャーディン・マセソン商会」もフリーメイソンの関わる会社です。
これほどの情報を見れば、グラバーがフリーメイソン会員でないほうが逆に不自然に感じてしまいますね。
裏のグラバー、表の龍馬
グラバーは来日すると、長崎にグラバー商会を設立します。この目的は、開港によるビジネス拡大にあったと言われています。自身の金儲けのためという、わかりやすい目的ですね。
しかし、江戸幕府が君臨している限り、鎖国状態のままです。ビジネスを展開するには、開港の拡大を渋っている徳川幕府を倒す必要が生じます。つまり、グラバーは薩摩藩や長州藩と同じく、倒幕の意志を持っていたのです。
そしてグラバーは龍馬と出会います。龍馬の快活な人柄や自由な発想力に触れたグラバーは、この若者が自らの理想=倒幕を成し遂げるキーマンになると考えたことでしょう。それ以降、裏に控えるグラバーと、表で活動する龍馬という構図で二人は動き出したのです。
亀山社中設立や薩長同盟締結の直前、龍馬は一時的に消息がつかめなくなります。1864年11月から半年ほど、その動静は不明なのです。
この間、もしかしたら薩摩を訪れるとともに長崎に入ってグラバーと密談をした可能性は十分にあります。そこで亀山社中や薩長同盟の案を練ったことでしょう。この時期以降、龍馬は次々それらを実現していくのですから。
グラバーは龍馬との関わりを記録に残しませんでしたが、のちに「薩長の間にあった壁を壊したのが自分の一番の手柄」と語っている。薩長同盟も龍馬ではなくグラバーの案だったのかもしれません。
龍馬との関わりを記録に残さなかったのも、フリーメイソンの秘密主義によるものだったのでしょうか。数々の陰謀論で知られるフリーメイソンですが、坂本龍馬を動かして日本の明治維新まで主導していたかも!? と考えると、歴史がちょっと面白くなってきますね。
参考資料:
『図説 幕末・維新おもしろ事典』奈良本辰也監修(三笠書房)
『教科書には載っていない!幕末の大誤解』熊谷充晃(彩図社)
『本当は偉くない?歴史人物 日本を動かした70人の通信簿』八幡和郎(ソフトバンク・クリエイティブ)
Ⓒオモシロなんでも雑学編集部
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