追悼、哀悼、惜別
瀬戸内寂聴さんが亡くなりました。来年は100歳だと、ご自身も楽しみにされていたことと思いますが、残念です。
実はあたしの勤務先では、寂聴さんの評伝を出しているんですよね。
まずは『寂聴伝 良夜玲瓏』です。寂聴さんの信頼厚い齋藤愼爾さんが、まだお元気なころの寂聴さんに取材してまとめられたもので、寂聴さんもこの評伝をたいそう気に入ってくださっていました。
そして、もちろんまだまだ寂聴さんはお元気で、数年後に斎藤さんは、その続編とも言うべき評伝をまとめられ、それが『続・寂聴伝 拈華微笑』です。
こちらの刊行が2017年でしたので、もう4年前のことになります。当時の寂聴さんはまだまだ矍鑠とされていましたが、その後は体調を崩されたりといったニュースが飛び込んでくることが多くなりました。それでも世の中に対する辛辣な批評眼は健在で、老いてますます意気盛ん、と感じていました。
寂聴さんが亡くなられた今、改めて繙いていただきたい一冊、否、二冊です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?