見出し画像

【観光ハイシーズン突入】 雨季の終わりを祝うカティン祭

午後にクメール語レッスンを行ういつもの土曜日、レッスンしてくれたS先生が「これからお寺でカティン祭というお祭りがありますが、一緒に行きますか?」と誘ってくれました。


カティナ(カティン)は、バングラデシュ(カティナ・チバル・ダンとして知られる)、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、スリランカ、インド、タイ、ベトナムの上座部仏教徒の3か月間の雨季の修行であるヴァッサの終わりに行われる仏教のお祭りです。

Kathina is a Buddhist festival which comes at the end of Vassa, the three-month rainy season retreat for Theravada Buddhists in Bangladesh (known as Kaṭhina Cībar Dān), Cambodia, Laos, Malaysia, Myanmar, Singapore, Sri Lanka, India, Thailand, and Vietnam.

Kathina | Wikipedia

招待状

お寺でのイベントの開始時間まで少し時間があったので、招待状を読ませてもらいました。ほとんど読めないのですが、日時や曜日は読めて嬉しかったです。これは仏教に関するお知らせなので、使われる用語も専門の用語が多く、慣れないと読みにくいとS先生はおっしゃっていました。

招待状はこんな感じでした。場所、タイムスケジュールが書いてあります。

パゴダのような建物

お寺は比較的新しかったです(再建したのかもしれません)。
タイよりはミャンマー寄りかなと思われる金色の建物が一際目立っていました。

この色になったのは最近だそうで、ずっと白かったのだそうです。

シェムリアップの金色のお墓

金色になってから地元のインスタスポットになって、インフルエンサーが来るようになったとか。

2017年にミャンマーに行った時のシュエダゴンパゴダの写真

僧侶の説法

下の建物で、僧侶が説法を説きました。

建物内は広く、かなりの迫力です。

壁には宗教画が描かれています。額の中の青い部分は、この壁画のために寺院に寄付した人の名前が書かれているのだとか。

仏教なのですが、上座部仏教なのでかなり日本のお寺とは違っています。

かなりインドっぽい感じがします。

さて、外に出ました。

こちらはお墓なのだそう。きちんとナーガの橋があり、手前のボードには納骨されている人の名前が刻まれています。
先ほどの建物
サイマーという土地を守るものだそう。これは遺跡で多分見たことがあって気になっていました。プラサットスララウだと思ったのですが、微妙に違っていました。どこだったかな。

なんと、階段で上に登れます。

それぞれがお墓になっているそうです。一つの建物が一つの家族なのだとか。
一番大きな建物の中には、仏像が祀られていました。

こちら、また別の建物です。

もう一人のN先生もいらしていて、N先生が子供の頃大人に連れられてお寺に来ると、つまらないので天井の絵を見て色々想像していた、と言っていました。
それを聞いて、実はそれが、天井画の本当の目的なんじゃないかと思いました。(説法がわからない子供などに向けて、ビジュアルで教えを説いている)

ここからの眺め、素晴らしいです!

説法の後の食事

さて、説法が終わった後は食事です。実は僧侶は午前中しか食事ができない(一日二食で、早朝とお昼だそう)ため、この食事は参加者向けだそうです。本当は寄進やお布施が必要だと思うのですが、外国人としての体験とのことで大丈夫と先生はおっしゃっていました。

これは、フォーに似た平たい米麺、ハーブとひき肉・小エビを炒めたもので、全部ボウルに入れて甘辛いナンプラーベースの汁を注いで食べます。

全然期待していなかったにも関わらず、これは美味しかったです。普通に食堂とかで食べたいです。

たくさんの参加者が食事を楽しんでいました。

そういえば、プノンペンの元同僚に聞いた話ですが、プノンペンで出家した若い僧侶に高カロリーのお菓子やコーラなどを寄進し、若い僧侶の肥満が問題になっているそうです。一日二食しか食べられないから可哀想と大人が思い、若い人の好きそうなものを選んで寄進してしまうそうです。
シェムリアップで肥満の僧侶はまだ見ていませんが、なんとも現代的な生活と伝統的な宗教の共存は難しいのだなと感じました。

バナナのちまき

外ではちまきを売っていました。1本3000リエル(約100円)

肉とバナナ入りがありますよ、というので「え?バナナ?」と思いながら両方買いました。

家に帰って開けてみると、息子が寄ってきて、「このバナナの旨いんだよな」と言ってパクパク食べていました。息子が既に知っていたことと、この色(赤い!!)と、意外な美味しさに驚きました。

左が豚肉と緑豆のちまき、右がバナナのちまき

豚肉の方は、ベトナムで言うバインチュン(バインテト)に似ています。が、ベトナムのものよりも豚肉があっさりで、ちょっと物足りなかったです笑。というわけでバナナが完勝でした。

いいなと思ったら応援しよう!