深美意識の時代へ
読書用メモ21
▼タイトル:深美意識の時代へ(2002年6月発行)
▼著者:天外伺朗(てんげ しろう)
▼概要:
本名:土井利忠、元ソニー業務執行役員上席常務であり、AIBOなどの開発を手掛けた方。スピリチュアルな内容。謙虚で貪らず慎み深い美を、目に見える一般的な美意識と混合を避けるために「深美意識」と著者は読んでいる。物欲のエゴの追及の時代が少しずつゆっくりと、人間の自我の成長への満足追及の時代になりつつあり、歴史的にも大きな変換点である、という考え。
▼気づき:
Kさんにおすすめ頂いた本。とっても難しい本でした。本当に難しかったです。おそらくあと10年、20年後に読んだらもっとわかる気がする・・・。ざっくりと私が感じ取ったポイントを以下に。
・将来、今の時代のことを歴史的変換点だと言われるような個人の意識レベルの変化が起こっている。
・数百年、数千年という時代の軸を視野に、今を語っている。(こんな本初めて)
・自分の「作った部分人格」(=よそいきの顔、社会的仮面)と無意識のレベルに抑圧された好ましくない自己の側面「影」を誰もが持っており、その感知できない影の部分を他人の衝動と勘違いして敵視し、戦いを始める。
・中世の魔女狩りや同時多発テロ、その報復がまさにその影の投影だと著者は言う。
・本来は作った部分人格と影は衝突するものではなく、融和するものである。そのレベルの心の在り方「成熟した自我」に向かおうとしている。
※細かい部分間違っていたらごめんなさい・・・苦笑。
▼お勧め度:
★★☆☆☆
世界平和を考える人、現代社会の混沌をどうしたものかと考えている人、歴史的な自分の立ち位置を客観視したい人、人間等はどういう生き物かを歴史的に振り返り未来をどう迎えるかを考えたい人。これらにピンときたら読んでみてください汗。