気持ちをスパッと切り替える方法
ミスしてしまった!!
気持ちを切り替えて、次のポイントは取ろうと誰もが思いますよね。
気持ちを切り替えなきゃ、と思いながらも、なかなかスパッと切り替えるのは難しいものです。
でも実は簡単なんです、気持ちをスパッと切り替えることは。
ぜひ最後までお読みください。
結論!これでスパッと切り替えられる
気持ちをスパッと切り替えるコツは「もう一人の自分」に助けてもらうことです。
自分を客観的に認識できる人は、気持ちの切り替えが速く、さまざまなことに柔軟に対応できます。
いつもの状態は?
ではここで、ミスした時に頭に浮かぶ言葉を振り返ってみましょう。
「ミスった!」→「え?なんで?」→「次は頑張ろ」
次のポイントまでの間、このような思考回路になっていませんか。
この思考回路では、もし次にミスをしたらさらに気分が沈んでしまいます。ミスごとにどんどん落ち込み、試合終了まで前向きな気持ちになれないほど、落ち込んでしまうかもしれません。
ミスした時に「もう一人の自分」を登場させることができれば、ミスを引きずらず、気持ちをリセットしてポジティブになれるのです。
もう一人の自分とは
「ミスった!」→「え?なんで?」
の後に「もう一人の自分」に登場してもらいましょう。
今の自分の状況をアナウンサーのように実況してみます。
「あ、ミスったことに戸惑っていますね」
「ミスがショックだったのでしょう」
ミスしたことにがっかりしていても、その状態をまるで他人事のように実況するだけで、気持ちがスパッと切り替わるのです。言葉を口にしなくてもOK。頭のなかでさっと実況しましょう。
気持ちを切り替えられない理由
人は「自分はダメだ」と否定する感情になっていると、心が弱く不安定な状態になります。また逆に「自分はすごい!」と肯定する感情が強くなり過ぎても不安定な状態になるのです。
心が不安なとき、不安な心を守ろうと防衛本能が働くので、新たな情報=刺激を受け入れなくなります。どんなに気持ちを変えようとしても、不安な状態では心は変化を受け入れないのです。
自分の気持ちや状態を否定せず、肯定せず、ただ客観的に認識すること。
それができて、やっと心は不安から安心へと変わります。安心していれば、なんでも受け入れられるので、気持ちを切り替えて次のポイントに集中できるようになるのです。
日々の生活で練習しよう!
「もう一人の自分」をいつでも登場させられるように、日々の生活の中で練習しておきましょう。
試合中の大事な局面で、スパッと気持ちが切り替えられるようになります。
セルフモニタリング
自分自身をモニターを通して観察しているかのように、想像してみましょう。
●実況・・・自分のしたことを頭の中で実況してみる
「今、歯を磨いている」
「ボールに集中できていない様子」
●日記をつける・・・1日の行動をノートに記す
「今日の練習は11時から」
「夕食前に時間があったので、少し長めにストレッチをしてみた」
セルフモニタリングをする時には主観的な内容を含めないことが大切です。
「サービスエースを何本も決めて気持ちよかった」
「練習でもミスばっかりでダメだった」
とくに自分を否定するような言葉はNG。客観的事実だけを思い浮かべたり、記したりするように気をつけましょう。
日記は、書いた翌日に別の色のペンでコメントを入れるのも有効です。メンタルコーチになった気分で、自分が書いた内容を温かく受け止め、前向きになれるコメントを書き添えてみましょう。
深呼吸
気持ちを落ち着かせる方法として、これほど簡単でこれほど有効な方法は他にないでしょう。
頭の中で、ゆっくり「1、2、3」と数えながら、鼻から息を吸います。
次に「1、2、3、4」と数えながら、口から少しずつ息を吐いていきます。
この動作を2〜3回繰り返します。1回目より2回目は数える間隔をゆっくりにしていきましょう。
「1分」の練習も効果的です。練習方法は簡単。
ストップウォッチを手にしたら、スタートと同時に目をつぶります。
「1分が経過した」と思ったら、ストップ。目を開けてタイムを確認しましょう。
気持ちが焦っている時とゆったりしている時で、かなり時間が異なることに気づけます。呼吸への意識を高める方法として有効です。
まとめ
テニスに限らず、スポーツの試合には「流れ」があるので、自分が勝っている時はその流れを断ち切らないように、負けている時はその流れを変えるようにする必要があります。
ミスした原因にはさまざまなものがありますが、試合中はとにかく気持ちを切り替えて、次のポイントに集中しなければなりません。
ミスしてもエースをとっても、次のポイントまでの25秒でスパッと気持ちを切り替えましょう。