私はお母さんに愛されないまま育ちました

【今回の相談者様】
20代　女性　会社員
優花さん（仮名）

私はお母さんに
愛されないまま育ちました。

今現在
パートナーもいるんですけれど

彼に「可愛い」とか言われても

なんでこの人、私に「可愛い」って
言ってくれるんだろうとか

私ってこんなに愛されても
いい人だったっけ？

って思っちゃって…。

うんうん、相談してくれたりがとうね。

いくつかの質問させてね。
答えるのはゆっくりで焦らないでいいからね。

愛されると、怖くなる？

はい。
怖い、そう、怖いんです。
怖いし、不思議でたまらない。

それでいつも辛いっていうか……。

それ
パートナーに伝えてみたことはある？

はい。
……あります。

そのときは
何て伝えたの？

今まで愛されたことがなかったから
あなたのその「可愛い」とか「大好きだよ」
っていう言葉が人一倍感謝出来るんだ

って言いました。

ん…？
感謝の気持ちを伝えたの？

（うんうんと頷く）

デリケートな気持ちを認めてあげよう

それは多分
優花さんの中で
言いたいことだけれども

もっと奥に
【言っちゃいけないんだけど、言いたい言葉】が
あるハズなのよね

どうかな？

はい……。

優花さんは
多分その心の奥底とかでは

私のことを好きになってくれてありがとう
という気持ちと

その奥の根っこのほうで
本当に私のこと好き？

って思っているのかもしれないね。
そうしたら、今回のセッションでは
愛の不安について
絡まった心の根っこを一緒にほぐしてみましょう

本当に私のこと好き？
って言ってみて？

本当に私のこと好き？

他の女の子に
行っちゃうんでしょう？

他の女の子に…
行っちゃうんでしょう？

今だけでしょう？

今だけでしょう？

私の身体が目当てでしょ？

私の身体が目当てでしょ？

私のこと大切にする
って言ったけどさ

私のこと…大切にする
って…言ったけどさ

信じられない。

信じられない。

全然信じられない。

全然…信じられない。

ごめんね
面倒くさいこと言って。

ごめんね
面倒くさいこと言って。

でも、本当に信じられないんだ。

でも、本当に…信じられないんだ。

分からないんだ。

…分からないんだ。

愛してるが分からないんだ。

愛してるが分からない…。

愛し方も分からない。

愛し方も分からない。

だから私はずっと不安です。

だから私はずっと不安です。

幸せだけど不安です。

幸せだけど不安です。

幸せなはずなのに
怖くてたまらない。

幸せなはずなのに…
怖くて…たまらない。

面倒くさい女でごめんね。

面倒くさい女でごめん…。

こんなこと言ったら
嫌いになるよね？

こんなこと言ったら
嫌いになるよね？

もっと明るくて笑顔が可愛い
女の子がいいんでしょう？

もっと明るくて笑顔が可愛い
女の子がいいんでしょう？

私、可愛くないもん。

私、可愛くないもん。

明るくないもん。

明るくないもん。

私、結構、根暗だよ？

私、結構、根暗だよ？

拗ねてるし。

拗ねてるし。

正直じゃないし。

正直じゃないし。

面倒くさい女だよ？

面倒くさい女だよ？

本当に私のこと好き？

本当に私のこと好き？

ずっと好き？

ずっと好き？

ずっと好きで居続けてくれる？

ずっと好きで……居続けてくれる？

しばらく多分私、信じられないよ？

しばらく多分私、信じられないよ？

信じさせ続けてください。

信じさせ続けてください。

私、頑固だから。

私、頑固だから。

これをパートナーに
「メンヘラ上等！」で
言ってみて欲しいのね。

自分が信じている世界に
自分が進もうとしている

彼はおいくつですか？

23です。

23歳か。
そうすると、もしかしたら
イヤな顏をするかもしれない。

逃げていくかもしれない。
上手くいくかもしれない。

もしかしたら

優花さんは
『彼氏』という存在を使って

世界や両親から愛されているのか
ずっと私は愛される存在なのか
を試し続けているのね。

そして
裏切られることによって

ほらやっぱり
私は愛されない存在でしょ？
っていうのを

作ろうとしているのかもしれない。

私は、愛される存在だ
って言ってみて。

私は、愛される存在だ。

その言葉と

もう一つ。

どうせ私は、愛されない
って言ってみて。

どうせ私は、愛されない。

言ってみて
どっちを信じられる？

……愛されない……。

そっか。

心から求めている言葉に気づこう

「ねぇ、お母さん」
って言ってみて。

ねぇ、お母さん。

私ね

私ね……。

愛が分からない。

愛が分からない。

お母さん、私のこと好き？

お母さん、私のこと…好き？

お母さん、私を産んで良かった？

お母さん……私を産んで……良かった？

私、お母さんの娘で良かった？

私……お母さんの……娘で良かった？

私、自慢の娘かなぁ？

私……自慢の娘かなぁ？

愛してるって言って。

愛…してる…って言って…。

自慢の娘だって言って。

自慢の娘だ…って言って。

私、分からないんだもん。

私、分からないんだもん。

言ってくれないと分からないんだもん。

言ってくれないと…分からない…。

お母さん、何て言うと思う？

……愛してるよって……
言って……くれる……。

優花さんへの心の処方箋

こういう話を
お母さんとしたことはない？

（涙を流しながらうんと頷く）

今
お母さんと一緒に住んでる？

今、別々です。

別々？
年末とかお家に帰る？

帰らない……。

帰らないのかぁ。
今、会えないの？

あまり会いたく……ない……。

会いたくない？

電話でも良いんだけど
もし会いに行けるなら

「お母さん、私ね、不安で堪らなくって」
「分からなくって」
って言ってみて。

そこで今の話もしながら

「お母さん、私の生まれたときの話をして！」
って言うの。

「私を妊娠したときの話をして！」
「私を妊娠したとき、お母さん嬉しかった？」
って伝えてみるの。

優花さんを妊娠して
その十月十日の思い出を

生まれるまでの思い出を
いっぱい聴いてみな。

どんなふうに愛されて
どんなふうに喜ばれてきたのか
聴いてみな。

成人するまでの間
いろんなことがお母さんとの間に
あったかもしれない。

大人になると
「愛してるよ」とか「大切だよ」とか
家族でそういう話をしなくなりがち。

でも
言われないと、分からないじゃん？
伝えてもらわないと、分からないじゃん？

そうすると
なかなかそういう話をする機会を作れないから

自分の弱さをさらけ出して

「お母さん、私、今、愛が分からない」
「自分が愛される存在なのか分からない」

「お母さん、私を妊娠したとき嬉しかった？」
「生まれてきて良かった？」

そういうことを
二人で泣きながらでいいから
話してみな。

今、優花さんは迷子になっていて

私はここにいて良い存在なのか
生きてていい存在なのか
これから愛される存在として生きていいのか

分からなくて不安になっている。

多分その答えは
誰かの言葉じゃなくて

お母さんの言葉か
お父さんの言葉か
血が繋がった人の言葉か

を求めていると思うから
聴いてみな。

はい。

お母さんに話したときに
下手したら優花をひっぱたきながら

「何を考えているんだ？」
「愛してるに決まってるだろ！！」
って言ってくれるかもしれない。

そのお母さんに
「愛してるよ」って言わせるチャンスを
プレゼントしようよ。

親も不器用だから言えないのよ。
だからそういう時間を作ってみて。

はい。

できそうかな？

はい。

はい、ありがとうございます。

自分の弱さを認めるのはみんな怖い

私が何回も
これ言ってみて
って言って

優花に言ってもらったときに
言葉が痞えたりしたよね？

人って
頭では分かっていることでも
言葉に出せないことって
いっぱいあるんです。

言葉に出したら本当になっちゃう
って思うから

人は言葉にすることが
怖いときがあります。

幸せになるのも怖いし
不安が本当になるのも怖いし
それがずっと頭の中で悶々としています。

その中には
誰にもバレたくない気持ちもあるんです。

こんな女だと思ってなかった
こんなひどい奴だと思ってなかった
って人から言われたくないから。

今まで何十年も生きてきて
いろんな自分のクセとか

ブラックな部分とか
出したくない部分とか
あると思うのよ。

でもそれをずっと隠したままで
表面だけ綺麗にコーティングしても

それって結局
コーティングでしかなくて

輝けば輝くほど

また私、心にもないことを言ってるなぁ
いや、心にはあるんだよ？
分かっているんだよ？
頭では理解しているんだよ！
だけど私、できてないなぁ

って自分の中で悶々としてきて

どんなに素敵なことを口で言っていても
言えば言うほど
多分苦しくなると思います。

だからそのときに
一番大切なのは一旦

私ってこんな人間ですよ
っていうところをさらけ出してみるの！

私ってこんなダメな人間だよ
私もこんなダメなところあるよ

っていう
自分の心のヘドロみたいな部分とか
弱い部分とかさらけ出すっていうのは

本当の意味で
ちゃんと自分と繋がるようになります。

そして
自分にとってはヘドロのような
汚い部分だったとしても

実は周りの人からすると
それが「人間臭さ」に
繋がったりするんだよ。

愛してるって言ってなんて
なかなか言えないじゃん？
面倒くさいと思われるから。

でもそれが人間らしさ
人間臭さになって
素敵な部分になったりもするのね。

ぜひやってみてくださいね！

はい、ありがとうございます！
愛される人生に向けて、やってみます！

おわりに

◆◆◆
最後まで読んでくれて
ありがとうございます。

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吉井奈々