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ポンコツな私のウツ歴史⑨NYへ 幸せなら手を叩こう

「ウツ歴史」、今回の記事で最後にしたいと思います。

まだ寛解とまでは言えません。ウツに向き合い始めて合計で10年弱。その間に家を買い、離婚し、会社をやめて起業し、別のところで雇われ、家を売り、勤めさせていただいた会社も辞めました。現在は基本的に無職。ニートです。

■ただ、ボーーーっとするために

犬の散歩以外はやることがなく、現在何をしているかというと、3月にニューヨークに留学するための準備中です。

体調が全く良くならないし、しんどい割に仕事が進まない、コレジャナイ感が漂う仕事をいつまでも続けているのも限界だと思い、お勤めをやめて、ただただ3ヶ月間「ボーーーーっとしよう」と決意しました。たまたま、それをするためのお金もありました。

そんな、他人が聞いたら心配になるようなプランをたまたま聞いた、NY在住の女性アーティストから「だったらNYにいらっしゃい!!」と強く勧められ、2021年10月後半〜11月半ばの1ヶ月間、ニューヨークにエアビーを借りて投宿しました。

とはいえ、NY行きまで2ヶ月もある。その間何をしていたとおもいますか?

iPadでNetflixを見て、iPadで漫画を読んで、遅ればせながら「YOUTUBE」の楽しみ方をやっと習得しました。犬の散歩以外は家でゴロゴロしている生活です。

みんなが心配するようなそんな生活。

■どうやら誰でも、充電期間を持っている

でも。

私の周囲の人はみんな、実は形は違えど、そういう「ぼーっとする時期」を経験済みだということに、気がつきました。

大学に7年通ったとか。

大学院に行ったとか。

長期留学したとか。

夫の転勤にくっついて一緒にヨーロッパに駐在したとか。

専業主婦やったとか。

産休とって子育てしたとか。

転職したとか。

30~40歳までに、そういう経験をしているのです。

大学を卒業してそのままずーーーっとゴリゴリに働き続けた人は実は少数派です。

■お試し1ヶ月NY生活

NYの女性アーティストからは「もう、下見なんか必要ないわよ。荷物全部処分してNYにいらっしゃい!」と言われましたが、このコロナ下、いきなりニューヨークに移住するのは難しい。というか、海外に行くというのは、大変面倒くさい作業なわけです。

というわけで、ある意味ちょっと延期のつもりで、1ヶ月行くことにしたのです。

しかし、ただ宿をとって1ヶ月いたところで、全然友達はできません。

働くとか学ぶとか、そういうことがないと、英語が上達する気配もない。

しかし、その時の私のミッションは「ぼーっとする」ことなので、学校などに通っては元の木阿弥なのです。

だから、NYで高いエアビー代を払い、まあ街を歩き回ったり、ちょっとお買い物をしたり、美術館に行ったりしつつも、一日部屋にいてiPadでNetflixを見たりYOUTUBEを見たり、漫画を読んだり、している時間も多々ありました。

そして、帰ってきて。2週間の自宅隔離(オミクロン株の発見直前でしたので、施設隔離はありませんで、最短でした)をまったり過ごし、といっても、日本でやりたいことってないよねと。

困ったなと思いつつ、少しずつ留学に向けて情報収集を始めました。アメリカでお金を出して取れるビザといったら、まずは語学学校に行く以外にないのです。その必要も、確かにあるし(笑)。

留学するならどこがいいか。経験者に取材した結果、大学附属の語学学校などは、学問のための英語を習うのと、非常に宿題などがハードだと聞き、実質普通の語学学校の方がいいということになりました。(この辺の話はまた別途)

■家探し、素晴らしい結末

そして、困ったのが、「住居」です。

私の場合は無収入なので、究極、家賃は「タダだったらいいな」に尽きます。

けれど、もちろんそんなことは通用しない。けれど、私は「汚くて狭くて治安の悪い地域でも平気で住みます」というタイプではない。40歳過ぎてアパートをシェアするというのも、できる気がしない。

というわけで、「これぐらいの金額だったら、まあ納得して出せるだろう」という、いいかげんな、しかしまあまあ贅沢な住居予算を決めました。(敷金や手数料は全く頭に入れず)

NYは世界一家賃が高い街。折しも円安。

アメリカでは「クレジットヒストリー」という、お金をちゃんと払い続けていますよ、というスコアを積み重ねないといけないのであるが、日本にしか住んだことのない人間にそんなものがあるはずがない。大企業の駐在員ならなんとでもなるそういったことが、私にはない。

クレヒスがない場合は、手数料や保証会社に合計で2〜3ヶ月分の家賃を支払う必要がある。しかも、保証会社はメジャーどころで3つあり、気に入ったアパートがそのうちのどれなら良いというのもわからないし、年収が家賃の何十倍、貯蓄が何十倍あります、といった証書を出す必要がある。証書を出した上で、保証料を払う必要があるわけです。

非常に不愉快。お金なら一括で払ったっていいのに、なにゆえそんなことを根掘り葉掘り教えなくてはならないのか。

これは、ツテを頼るしかない。と思った私は、NYのアーティストに相談しました。「どこか、余分な部屋を持っている人はいないでしょうか?」と。

そしたら、いました。

そして、犬連れOK、ワンベッドルーム、高級住宅街のドアマン付きが借りられることになったのです!!!

私はこれまで、住居費用に人よりも高い割合でお金を使ってきました。家賃もいつも贅沢な部屋に住み、家を買ってからは、家のローンと管理費が重くて、貯金もできず、体調は悪く、金銭的にも体力的にも海外旅行に行けない時期もありました。

現在進行形でマイホームがあったら、良い会社に勤めていたら、NYに留学なんてできませんでした。でも、今は賃貸に住んでいるから、ポンっとアメリカに行くことができるのです。

このマンハッタンのドアマン付きアパート、に、大きな勇気をもらいました。大きな安心を持って、留学準備を始めています。

だから、今は、幸せしかありません。

幸せなら手を叩こう!!

私は今、手を叩くことができます。









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