古今東西の「愛してる」:行末
こんな深夜に、高い人口密度を保てるのもここぐらいだろう。
怪しげなライトと、胸に響くノイズに包まれたフロアには、同じような人種が集まっている。
「名前は?」「どこから来たの?」「ひとり?」
浅はかな質問を浴びながら、昨日別れた男の事を思い出す。
「愛してる」
今、ここにいる私も浅はかだ。
===後記===
人が本当に孤独になった時、どこへ行くのが一番良いのか。
家に一人で閉じこもるか、海にでも行くべきなのか、仲の良い友だちに話しを聞いてもらうべきなのか。そんな友達いなかったらどうするべきなのか。
陽気な群衆に見えたとしても、その中には、孤独感を抱えている人もいるんだろう。
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