古今東西の「愛してる」:光景
息を飲むような夕焼けの下。
石のように固まった表情から、とろけるような視線を送りつつ、男が口を開く。
「愛してる」
緊張のせいか、砂漠のように乾ききった喉から出たその音は、潤いを求めて彷徨ったまま、日没とともに暗闇に溶けていった。
===後記===
レトリックは、人間の想像力を試す。
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