シェア
ナナタ-10秒で読める散文
2018年6月17日 23:17
東京に来て2ヶ月が経った。実家から数百km離れたここでは、5月病になる余裕すらない。クタクタになって乗る電車から外を眺むと、上京の日を思い出す。2両編成の電車に、遠くの方で並走する自転車。「愛してる」声は聞こえずとも、想いは見える。あの光景が心にある限り、頑張ろうと思えるのだ。===後記===新しく社会人になった人の中には、精神的にきつくなってきた人も出始めるころだ
2018年6月15日 22:20
あんなに一緒にいたのに、別れなんてものは一瞬だ。国籍も違えば肌の色も違う。そんな些細な違いも乗り越えてきたのに。彼は仕事を選ぶらしい。大バカヤロウだ。とりあえず見送りには来てやったけど。何その表情。私のが悲しいわ。最後にイジワルしてやる。「愛してる」やーい、日本語わからないだろ。===後記===空港の別れのシーンって、非常にドラマチック。あの2人
2018年6月7日 15:37
「愛してる」テレビの中、雨に濡れた俳優が相手女優にキスをする。その演技に私もキュンとしてしまう。ソファに座りながら「このラブシーン、どうだった?」と隣の彼に尋ねる。「うるさい」と言って教えてくれない。次の作品の台本を読んでいるみたいだ。「私には?」照れながら彼は言う。「愛してる」--- 後記 ---昨日の夜とかも絶対に、世界のどこかのテレビの前で