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帰れる場所。

こんばんは。
本日もお付き合いいただきありがとうございます。

先日、看護師時代の同僚たちと飲みに行きました。

新卒から3年間勤めた病院ですが、
そこを離れてからは、まもなく2年が経ちます。

それでも、まだ飲みに誘ってくれるのは
とてもありがたいです。

私はコロナ渦全盛期(というのは少しおかしいかもしれませんが、)の2020-2023年の春まで
病院で働いていたので、異例の時期を看護師として過ごしました。

なので、私が在籍していた頃とは違った
近況などを聞きつつ、思い出話もしたりして、
とても楽しい時間でした。

そんな飲み会も終わり、帰宅する雰囲気に。


飲み会をした場所は勤めていた病院の近くで、
私が今現在一人暮らしをしている
最寄り駅に帰るまでは1時間程度かかります。

けれど、
終電が無くなっても、何とでもなると思っており、特に帰りの時間は気にしていなかったので、
とっくに自宅まで帰る終電は無くなっていました。

社会人になってから
すぐに一人暮らしを始めたのですが、
勤務先自体は実家の近くでしたし、
引っ越した地域も近所でした。

なので、飲み会をした場所も
実家にはすぐに帰れる距離です。

そのため、同僚からも
「実家に帰ればいいじゃん!」
と言われました。


まあ、普通に考えたら当然、実家に帰りますよね。

お金もかからないし、 
布団があって寝泊まりができる。

帰る場所に悩む理由がありません。

実家に帰るまでの終電はまだ残っていましたし、
徒歩でも頑張れば帰れる距離です。

けれど、その時に私が心の中で思っていたことは、
"飲み会で楽しい時間を過ごした後に、
実家になんて帰りたくないな…。"
ということです。

時々、noteでも
家族についての話をしていますが、
実家に帰ったところで、心も体も休まりません。


まず、私のきょうだいは
ADHDの診断を受けていることもあり、
とにかく片付けができません。
母も何となくその片鱗があるのではないかと
最近になって思っているのですが、
母も片付けをあまりできないですし、
まだ物が家にあるにもかかわらず、
同じ物をどんどん買い込むので、
ストックが増えていき、家が物だらけです。

よくテレビで登場するような、
いわゆる「ゴミ屋敷」までとはいきませんが、
決して綺麗に整った部屋とも言えません。

私はハウスダストアレルギーのような
症状があるので、掃除も行き届いていない
あの実家に帰ると鼻水が止まらなくなりますし、
散らかった部屋でゆっくり休めるわけでもないので、私からすれば、
あんな汚い家には帰りたくないです。

また、
「今日は母親が家にいるのかどうか」という、
普通のご家庭だったら懸念することでも無いようなことを私は気にしてしまいます。

母は夜勤の仕事をしているので、
その日が仕事だったら家にはいないのですが、
"今日は仕事だったらいいな…。"
と親不孝なことを思ってしまいます。

自分でこんなこと言うのは
自惚れすぎだと思われるかもしれませんが、
母は私が帰ってくると、とても嬉しそうですし、
時間が許す限り私に話しかけてきます。

普段の実家は、母親とまもなく30代に突入するADHDの子ども(私からすると上のきょうだい)の二人暮らしです。

なので、
私が実家に帰ると愚痴ばかり聞かされますし、
母はネガティブな正確なので、
母と話していると
こちらまでネガティブな感情になります。

そして、
"母親"という、普通は信頼できる相手と
話しているのにも関わらず、
こんな感情になってしまう自分も嫌で嫌で、
心が苦しくなります。

私は私でうつ病と向き合っているので、
できるだけ心穏やかに過ごしたいと思っています。

なので、母と関わることで、
心を揺さぶれたくないという気持ちが大きいです。




それでも、私は母が好きではありません。

"好きではない"ということは、
"嫌い"ということになるかもしれません。

けれど、別に何をされたというわけではないので、
"嫌い"というのは違う気がするんです。
けれど、"嫌いではない"のかと問われたら、
頷くこともできません。

矛盾したようなことを言っていますが、
"好きではない"という言葉が一番しっくりきます。

それでも、私は"あなたが嫌いだ"という態度を
とっているわけではないので、
母からしたら"可愛い娘"だと思います。

私が、母のことを"好きではない"なんて
つゆほども思っていないはずです。

なので、私はなんて残酷なことをしているのだろうと思います。

母にこのnoteを見せることなんて
絶対にできません。

長くなりましたが、実家という空間も嫌いですし、家族と話したいとも思いません。

なので、私は手放しで「実家に帰りたい。」
と思うことはできません。


話は同僚との会話に戻りますが、
「実家に帰ればいいじゃん!」
と言われた時、
「うーん、あんまり帰りたくはないなー。笑」
と返答しました。

すると、
「何でよ!?近いんだから帰りなよ!笑」と
言われました。

当然の反応ですよね。

それでも、私は何を思ったのか、
「幸せな家庭で育った人たちにはわかんないよ。」
という言葉が口から出ていました。

お酒が入っていたこともあり、
気が大きくなっていたんだと思います。

お酒の力で助けられることもありますが、
余計なことを言ってしまうことも多く、
「だからアルコールなんて嫌なんだよ。」
とも思います。

別に不幸自慢をしたいわけでもないし、
他の人たちに嫉妬したとかでもないと思います。
けれど、咄嗟にそんなことを言ってしまいました。

私自身も怒っていたとかではないので、
その後は特に気まずい空気にはならず、
助かりました。

そして、何となく1人になりたかったので、
「うちに泊まりなよ!」
と言ってくれる友だちもいましたが、
これ以上心配をかけたくないので、
「実家に帰るよ。」と話を付け、
帰路に着きました。

けれど、やっぱりどうしても実家に帰る気分には
なれなかったので、辿り着ける駅まで向かい、
その駅にあるカラオケに入って仮眠を取り、
始発の時間まで過ごしました。


文章で表すには限界があるので、
そんなことで、家族のことが好きになれないのか。と思われる方もいるかもしれません。

絶縁するくらいに家族仲の再構築は難しい方々も
いることと思います。

それに比べたら、
別に喧嘩しているわけでもありませんし、
普通に楽しく会話することもできるので、
私たちの家族仲は良い方に入るかもしれません。


けれど、いっそのこと、
二度と会わない、と
関係を断ち切ることができたら。
なんて思ってしまったりもします。

肩の荷が降りるのではないかとも。

まだ介護とかを考える年齢でもないのですが、
いつか来るその時を思って、
気持ちが暗くなったりもします。

どうなるかわからない
将来のことに不安になるなんて、
馬鹿げていると自分でも思います。

私は私の人生を生きたい。
だから、もう、
そっとしておいてほしい気持ちもある。

けれど、
完全に見捨てることもできない自分もいる。


そんなこんなで、
この文章を綴りながら、
こんなひねくれた自分は嫌だと思う反面、
こんな自分と仲良くしてくれる人がいて
ありがたいな、なんて
1人反省会をしながら、
家族って何なんだろうなと
考えさせられる出来事でした。

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