留学中に気ままに更新
いつかフィリピン行くときに役立つかも
気分屋の名▓しが不意に感じるあれこれをちょっとした小説に昇華したものです。
『美術室の幽霊』————
高校に入学して半月、友人の紫崎アイから百川ミドリは旧校舎に居座るという七不思議の噂を聞いた。
はじめは取り留めのない噂だと耳を流したが、用事で旧校舎に足を運んだ際、無人のはずの美術室から鉛筆の擦れる音を耳にしてしまう。
意を決して扉を開くと、紙吹雪のなかに現れたのは細い顔立ちの美少年——
その出会いは、彼女の抱く暗い陰に日の光を差し込めた。
これは僕らの物語。いつかの時。いつかの記憶。