私の目指す教師像(1)Life mentor
みなさんは自分が目標とする教師像はありますか?
私は公立中学校の教員として、大切にしていることがあります。
といっても、初任の頃から大切にしていることもあれば、子育て経験やこれまでの人生経験を経て大切にしたいと思うようになったものもあります。
大学受験での挫折の経験、留学経験、子育て経験、海外在住経験、人との出会いで学んだ経験。
これまでの人生を通して学んだことから、これからの日本を担う世代に子供たちに伝えていきたいこと。
そして教師と言う立場の人間としてこうありたいという人間像が出来上がってきました。
10年後にはまた成長した自分が作り上げる教師像もあるかもしれない。
でも今現在の私が大切にしてる、目標とする教師像。
今回はそちらをシェアさせていただきたいと思います。
Life mentor: 生徒に憧れられる人間
まずは人間として、生徒に憧れられる存在になることを目指しています。
教師という立場の以前に、人として将来こんな大人になりたいな、と思われることを何より大切にしています。
そのためにまずこだわっていることが、”身だしなみ”。
以前某大手アパレル会社でアルバイトしていた経験もあり、
身だしなみを整える大切さを学びました。
私の中で身だしなみとは、服装、髪型、姿勢、肌(メイク)の4点を整えることを指します。
1.服装
まずは服装。
清潔感があり”大人の働く女性”をベースに決めていました。
雑誌でいうとOGGIやBAILAなどのイメージです。
黒板の前に立ちチョークを使うので、汚れても構わない価格帯を選びます。
必ず試着し、自分の体にフィットしたサイズ感を選びます。
UNIQLOやAOKI、natural beauty basicなど、いわゆるオフィスカジュアルを目指して組み合わせてコーディネートしていました。
また、教師は生徒の前に立ち、必ず生徒の目に映る存在です。
なので視覚的にも生徒がポジティブな気持ちになれるように
明るい色を積極的に選びます。具体的には、白、水色、薄ピンクなどです。
もちろん場合によっては黒やネイビーもよいと思いますが、個人的にはコーディネートのどこかに明るい色を取り入れていました。
色彩が人の心理に与える影響は、科学的にも証明されているくらい大きいものです。
服装に少し気を使うと自分に自信もつき、生徒からの反応も明らかにポジティブに変わってきます。
生徒は教師のことをよく見ています。
”この先生はいつも服装に気を使っていて、なんだかかっこいい”
そう思わせたら生徒との距離もぐっと近くなります。
また、生徒指導の際にも説得力が増します。
ぜひ、おためしください。
2.髪型
神は細部に宿る、といいます。
ポイントは毛先とアホ毛対策です。
髪型は明るすぎずも、自分に合った髪色で清潔感を目指します。
具体的には、毛先はコテやアイロンで軽く巻いて整えます。
どうしても時間がない場合でも、せめて寝ぐせは直すか縛ります。
毛先さえ整っていれば、清潔感が保てます。
私は大学生時代、就職活動もしていました。
主に海外事業部のあるメーカーや航空業界に絞って就活していました。
そのなかから全4社内定を頂いた中で、教員の道を選びました。
特に航空業界における就職活動は身だしなみが非常に重要で、受付でエントリーシートを提出する際のほんの数秒の印象で、すでに合否がふりわけられている世界でした。そのため、面接前にはお手洗いにいき、洗面台で手持ち鏡を使いながら合わせ鏡をし、横姿と後ろ姿を必ずチェックしていました。
その経験から、朝の身支度の際には必ず合わせ鏡で横姿と後ろ姿を確認するようになりました。
人の印象というのはほんの一瞬で決まってしまうこともあります。
そして、人から見られる自分の姿というのは必ずしも正面からだけでなく、むしろ横から、後ろからのほうが多いでしょう。
教師は黒板の前に立ちますが、生徒の前で背中を見せて立つこと多いです。
良い教師は背中で語るといいますが、
後ろから見られてもかっこいい人間でありたいと思っています。
3.姿勢
ここでいう姿勢とは、立ち姿の姿勢をさします。
背筋をのばし、あごをひき、肩を後ろに引きます。
しゃんとした姿勢は、人に自信と信頼感を感じさせます。
授業中の立ち姿、廊下での歩く姿、職員室での座る姿。
教師は、あらゆるところで生徒から見られています。
ぴんと背筋の通った教師の姿を目にした生徒は、おのずと彼らもきれいな姿勢になります。
なにより、背筋をのばすと自分自身も心が前向きになり、酸素もたくさん吸えて自律神経も整い、気持ちよく過ごすことができます。
先日産休に入られた先生から連絡があり、”こんなことをいうのもお恥ずかしいですが、nanase先生の後ろ姿が美しすぎていつも憧れておりました。お子さんを産んだとは思えない体型と姿勢で、今でも憧れております。”と、なんとも嬉しいメッセージをいただきました。
生徒だけでなく、同僚の先生にも少しでも良い影響が与えられたことにとても幸せな気持ちになりました。
背中で教える、そんな教師になりたいです。
4. 肌(メイク)
生徒の前に立つ仕事だといえ、すっぴんで仕事をすることは絶対にしません。
例えば、社会人として営業の仕事で顧客に会いに行くとき、すっぴんでいくことはまずないでしょう。
教師としても、常に大切な顧客に会いに行くような身だしなみを心がけています。
メイクでいえば、濃すぎるメイクは相手に対して少しきつい印象になってしまいます。また多感な時期の生徒にとっても生徒指導上やりずらくなる可能性もあります。
目指すのは女子アナのような、誰からも好印象を持ってもらえるようなメイクです。素肌感を残したナチュラルなメイクに仕上げます。
女子生徒はよく教員の化粧を見ています。
いつもと少し違うアイシャドウにしたら気づかれます。
以前教えていた生徒で、家庭環境から心が不安定な女子生徒がいました。
その子とは、メイクの話がきっかけとなり心を開いてくれたことがありました。いつも暗い表情だったその子が、”今日のメイクかわいいですね”と話しかけてくれるようになったことは、いまでも心に残っています。
女子生徒からは、”理想の女性像”として憧れられる存在になりたいものです。
以上の4点が、私が教師として大切にしていることの一つ、”身だしなみ”編でした。