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TEFL:文法指導(初級向け)


文法指導におけるキーワードは” real life usage”


そもそも文法とは

文法とは、特定のシチュエーション特定のトピックについてコミュニケーションをすることを助けるツールである。

そのため、文法指導において生徒の実生活やレベルに合わせたトピックやコンテクストを設定することが重要である。
つまり、いかにリアルな設定(topic)と文脈(context)の中にターゲットとする文法を取り入れるかが重要となってくる。→real life setting

その設定の中で、ターゲットとする文法がどのように使われるのかを生徒に捉えさせていくことで実際に使える、生きた文法を教えることができる。

つまり、設定も文脈もないターゲットセンテンスは効果が薄くなってしまう。

授業が始まるや否やいきなり、”さて、今日は受動態の文法を学びます。さてこの文はどういう意味でしょう。This book is written by Miyazawa Kenji. ”
というのは唐突すぎるということですね。

生徒の実態に合わせて教師が設定とコンテクストを考え、いかにその設定に自然と生徒を入り込ませられるかがカギとなる。


文法指導の前の準備 4ステップ

1 教師自身が文法事項(grammar point)を深くまで確認

文法構造、文法機能、疑問文、否定文のみでなく、”いつ使えるのか=usage”まで深く理解する。

2 たくさんあるgrammar poiny の中から、1つか2つの使い方に絞る

全ての文法機能を一度に全部教えない。(初級については特に気を付ける)

3 生徒のレベルに合わせ、できるだけ実生活に即したtopicを用意する

生徒の興味、レベル、実態、最近の出来事、日常生活など身近な設定を考える。
ただただ無秩序な基本文の羅列で”文法を教えるの”ではなく、設定の中で生徒に気付かせていくというプロセスを大切にする。topicなくして文法指導は成り立たない。

4 選んだ設定の中で、その授業のゴールを決める。

決められた設定の中で、決められたトピックについてコミュニケーションを取れるようになることがその授業のゴールとなる。そのための文法の使い方を生徒に習得させていく。
ここでは、欲張りすぎないことが重要。


次回は、TEFLで学んだ文法指導の進め方について書こうと思います。



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