父性とこれからの生き方『父滅の刃』(樺沢紫苑)
こんにちは、エミリーです。
本日は、樺沢紫苑さんの
『 父滅の刃 』
をご紹介したいと思います。
本書を読んだのと、出版記念講演の動画を視聴したので、
両方を合わせてご紹介します。
● 『 父滅の刃 』とは?
精神科医の樺沢紫苑さんが書いた本で、
アニメ・映画を通して父性がどう描かれているか、どう変わっていったのかが書かれています。
● 【 樺沢紫苑 】さんとは? (再掲)
樺沢 紫苑(かばさわしおん、1965年 - )は、
精神科医、映画評論家、作家、YouTuber。
メールマガジン、Twitter、Facebookなど、
累計30万人以上のインターネット媒体を所有し、精神医学や心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく発信している。(Wikipeiaより)
● 読んだきっかけ
・ 今までのビジネス的な本とは違うので読むか悩んでいたが、
メルマガで入院した少年の治療と父親との関係が書かれていて興味が湧いた
・ アニメ・マンガが好きなので、どう書かれているか気になる
・ 動画での講演視聴と本がセットでお得だった
● 感想
本書ではたくさんの映画が紹介されている。
私はあまり映画を見ないので、見たことがある映画は、ハリーポッターシリーズとアナ雪ぐらいだが丁寧に解説されていて理解するのに問題がなかった。
読んでいて、ポケモンのアニメを思い出した。そう言えば、主人公のサトシの父親が出てこない。他にもきっとそういう作品は色々あるのだろう。
今まで父性という視点で作品をみたことがなかったので、今後アニメや映画をみる視点が変わると思う。
そして、流行の映画・アニメは偶然ではなく、時代の流れという理由があるんだということがわかった。
また、自分と父親、夫と娘たちとの関係についても考えさせられる1冊でした。
● 気づき
そもそも父性と母性とはどういうものかというと、
父性とは、厳しさ、叱る、断ち切る、変化
母性とは、寛容、ほめる、それでいい、安定
と本書で紹介されている。
本書は父性について書かれているが、親子関係に限らず
教師と生徒、上司と部下の関係においても必要な性質だそうだ。
良い父性の要件とは4つある。
1、 規範を示している
2、 尊敬、信頼されている
3、「凄い」「そうなりたい」と思われている
4、 ビジョン、理念を示している
確かにこういう上司がいたら、どんなに仕事がしやすいだろうか。
では、父性を磨くにはどうすれば良いかというと、
1、 ビジョンを定める、宣言する。
2、 チャレンジする(コンフォートゾーンを出る)
3、 信頼される、尊敬される(結果を出す、ある分野の専門家である)
一朝一夕でこうなるのは難しいので、まずはそうなろうと意識することが大事だそうだ。
私は母親だし、女性だから関係ないかなと最初は思いましたが、
男性が父性、女性が母性を担うということではなく、
女性の中にも父性があり、男性の中にも母性があるのだそう。
しかし、家庭での子育てはやはり夫がリーダーシップを取るのが良さそう。
じゃあ、自分には何ができるのだろうかと考えたときに、
「 今までの本はToDoを丁寧に教えている。でも本書では自分でToDoを考えないといけない。 」
と講演でお話されていたのを思い出した。
本書で紹介されている、
「男女がお互いをリスペクトする」
「父性と母性のバランス」
ということが今後大事になってくるのかなと思う。
● 自分の父親との関係
本書を読んでいて、自分と父親の関係についても考えさせられた。
幼少期は厳しくも優しい父が大好きだった。
でも高校生ぐらいから、私と妹の教育は母に任せっきりであまり話をしなくなった。そして、父から怒られたり衝突したりすることもなくなった。
だから思春期以降の父の印象があまりないような気がする。
優しく、家庭を大事にする。それが父の印象。
今のところ父との関係でとても困っているわけではないが、強いていうならあまり話す話題がないということぐらいだ。
そんな時、講演の質問コーナーで自分にぴったりの質問があった。
「帰省しても父と特に話すことがない」
それに対する答えは、「無理に話さなくてもOK」
なんだか気が楽になり、次に会うのが楽しみになった。
● まとめ
樺沢紫苑さんの『 父滅の刃 』を紹介しました。
読み物としても面白く、するする読めました。
自分で決断し、自分で行動し、自分で道を切り開いて生きていく。
自分もそして子どもたちもそういう風に生きていくにはどうしたら良いのか、アニメや映画にヒントを考えていきたいと思いました。
ありがとうございます
エミリー