レンタルビデオは巻き戻して返却ヲ
レンタルビデオがDVDではなく、その名の通りビデオ=VHSだった頃は、巻き戻して返すのがルールであり、またマナーでした。
返却時に「巻き戻しは終わってますか?」と声を掛けられることもしばしば。
レンタルビデオ店でアルバイトしていた友人によると、それでも巻き戻して返さない人がそこそこいたらしいです。
見終わって全然巻き戻していないのもあれば、途中で巻き戻していないビデオテープなんてのもあったらしく、それをやられると、レンタルビデオ店的には結構困ったらしいです。
巻き戻ししなくてはならないし、その為には手間もかかるし、途中の場合はビデオテープのテープに不具合がないか確認しないといけない。
出し入れの際にテープにキズがつくこともあり、それが本編始まる前の方だとか本編終わった後の方だとテープ切って繋ぐことで修理できるし、本編に掛かっていない部分だったらレンタル商品としての価値はまだあるものの、本編の途中でテープが切れていると、レンタル商品としての価値がなくなるわけで、それを防ぐためにも巻き戻して返却する必要があったそうです。
ちなみに、VHSを知らない世代の人達はご存知ないでしょうが、VHSを巻き戻すのって結構時間が掛かるんです。
なので、キズがなくても巻き戻す行為そのものもかなりストレスだったと言っていました。
店員さんではなくてもビデオデッキを使ったことのある人なら、少しはその気持ちも分かるのではないでしょうか?
余談ですが、VHSは見る度に磨り減ってしまうので、美しい映像で見るためには、出来るだけ新品に近い状態でレンタルする必要がありました。
そのため、人気作品のレンタル初日は、レンタルビデオ店に列が出来るなんてことも珍しくありませんでした。
DVDやBlu-ray全盛の今では、なかなか見ることの無くなった懐かしい景色です。