勝手に1日1推し 170日目 「バービー」
「バービー」監督:グレタ・ガーウィグ 映画
ハーイ、バービー!
ハーイ、バービー!
ハーイ!
ハーイ、バービー!
ハーイ、バービー!
ハーイ!!
ん??ん??頭炭酸しゅわしゅわ状態。なんなん?何体もいるバービー、何体もいるケン。そして1体だけのアラン。
バービーランド、Yabai!異次元だったです。
公開前にすったもんだあった本作ですが、女の子たちで大いに盛り上がっておりました!面白かったです!
冒頭、バービーランドは圧巻。パステルピンクに彩られたビジュアルがとにかくドリーミーでファンシー。可愛い!!CHAIみたい!NEO KAWAII!
そこに暮らすバービー人形たちの衣・食・住、全てが完璧。移動だって神の手でちょちょいのちょい。だってお人形さんだも~ん。
歌って踊って、キラキラ~ピカピカ~。
の中にも、異分子あり!股割ならぬ180度の開脚、パンクスタイル?散切り頭の変わり者バービー。
私はリカちゃんだったけど、股割ポーズやったよ!絶対みんな1回はとらせたことあるよなあとか思ったし、髪の毛切っちゃったり、色を塗っちゃったりしてた子もいたよなあとか思い出して、細かい人形遊びあるあるに共感!!やっぱり世界感の素晴らしさに高鳴ったよね、胸が。
からの人間界への旅。いやー、バービーとケン、バービーランドを後にし、2人で海を渡り宇宙を超えって、あの紙芝居めいた移動の演出が本当に好きでした。可愛かった~!セット組んだのかな?センスがすんばらしぃ。
徹底したフィクション、お人形の世界と人間の世界。ある意味、実写とアニメが融合してる感じさえあったな~。フィルム変えてる?ライティング?知らんけど。
で、で、で、フェミ映画って囁かれてもいたけれど、そうね、社会派ではありました。けど、フェミニズムを訴えてはいなかったんじゃないかなあ。
むしろ、ホモソーシャルのお門違いさの方が際立ってたような気がします。おちょくり過ぎて少し不憫になったりもして・・・。まぁ、別に男の子だからって強くて馬に乗っていなくてもいいし、歌で女の子の気をひかなくてもいいんだよってなっちゃった。For Girlにあれこれしたって、それを喜ぶ子もいるし、喜ばない子もいる。まぁ、逆に女の子の方も喜んでもいいし、喜ばなくてもいい。
性別関係なく、社会が作り上げてきた役割や「~らしさ」に縛られちゃてない?って、問い掛けてる感じがしました。
勉強だって、職業だって、好みだって、もっと自由に選んでいいし、もっと自由でありのままでいいじゃんって言われてる気がしました。アランだってありのままで・・・。
生物学的な性差があるのはどうしようもないんだけど、だからってそれを理由にカテゴライズされるのって違う!勝手に決めつけられるのなんて、もっての外!っていう思いがビシビシ伝わってきました~。その証拠(って勝手に解釈してる)にバービーが、私にもケンにも性器がないって宣言してたし、それに呼応したエンディングにもなってたし!めちゃくちゃ道理がかなってるっしょ。オチまで、痺れた!!
でもでも、あくまでコメディでファンタジーなんだもん。やられた!ってなります。美しくないって泣くバービーに、マーゴット・ロビーに言われても・・・ていう冷静な突っ込み、笑った~。モンティ・パイソンばりにエアー乗馬してるケン’sとかもマジで爆笑ものでした。こんなおちゃらけ、最高じゃん!
カップルとかパートナーで観たらいいと思う。最高のデート映画だと思う(個人の見解です)。
「レディ・バード」でも「フランシス・ハ」(脚本・主演のみ)でも女の子たちの鬱屈と、そこから立ち直るあっけらかんとした強さを描いていたグレタ・ガーウィグ監督だけど、本作はまた違った角度から女の子に寄り添ってくれた気がします。あ、フェミニストっぽいかしら、この発言?!
まぁ、いわずもがなだけれど、キャストも完璧でした。マーゴット・ロビーちゃんはいつまでもいかれた可愛い女の子でいて欲しいです(褒めています)!ライアン・ゴズリング様、プラチナブロンド(←これもカテゴライズの1つよね・・・)、輝いてたよ!あなたが金髪にしたり、泣いたり、叫んだり、迷走することに意味があったよ。
てか、バービーもケンもそこそこ年齢がいってるのも、キラキラ映画って訳じゃないって暗示してていいなって思いました!
最後になりましたが、マテル社が全面協力してるって知ってビックリ仰天!いいの?って心配になる。でも頷ける。衣装がしっかりバービーしてるし、エンディングの本物(人形)の歴代バービーの数々が物語ってたしね!!!目が離せなかったなあ。
エンディングといえば、オープニング!!「2001年宇宙の旅」かよ!って驚いたんだけど、それ以外も小ネタがいっぱい隠されてそうだな~とか思ったり。そんなところもきっと通好みの作品となりそうな予感。
ということで、推します。