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【初心者投資家の読書(2)】バカでも稼げる「米国株」高配当投資

米国株投資で儲けるなんてスタバでフラペチーノを飲むくらいカンタンさ!

初心者の率直な感想

Twitterで見かけて、即購入してしまったこの本。
元々、日本経済の先行きへの不安を一つの理由として投資を勉強し始めた私、ケンキにとって「米国株」は気になる存在でした。

将来に漠然としたお金の不安を抱えていて、どうしたらいいのかそのヒントを探している普通の人に最適な本

と謳っているだけあって、初学者でも非常に分かりやすい本でした。

簡単に言うと、日本株に対する米国株の優位性を丁寧に解説した上で、米国の超大型優良、連続増配高配当株に投資して配当を再投資するという投資法のやりかたを提示してくれる本です。


巷で噂されている米国株のリスクなども紹介しながら、手取り足取りファクトを示しながら解説してくれているので、非常に好感が持てる内容になっていました。また著者のバフェット太郎厳選の黄金銘柄30選まで教えてくれています。

期待できる利回りは年平均数%程度しかないと書かれている通り、短期的に大きな儲けが期待できるわけではありませんが、堅実な将来への投資を考えている私にとって米国株への上記投資はとても魅力的に感じました。

米国株に目を移せば参入障壁が高く競争優位性があり、圧倒的なネットワーク効果と市場シェアを有し、高い営業利益率を誇る銘柄がゴロゴロある。
しかも資本効率を示すROE(自己資本利益率)も総じて高く、25年以上連続で増配を繰り返す企業が米国で100社以上に対して、日本では花王1社に過ぎない

この記述も米国株と日本株の違いを表す記述としてとても印象的でした。

また本の最後には著者おすすめの米国株関連書籍のリストもあります。リストの本を含めて今後、米国株投資に関連する書籍を重点的に読み漁っていきたいと思います。ひとまず、私は「となりの億万長者ー成功を生む7つの法則ー」を購入しました。


この本のマイナスポイント

冒頭で紹介した「米国株投資で儲けるなんてスタバでフラペチーノを飲むくらいカンタンさ!」という言葉以外にも、「マイホーム購入なんてクソださい投資を平気でやる日本人」、「損しても『悔しい…!悔しい…!だがこれでいい!!』ってカイジみたいなことを言うなら構わない」などユーモアあふれる語り口で書かれています。私は面白く読ませていただきましたが、気に障る人もいらっしゃるだろうなと感じました。

またこの本の内容は「アメリカ株に投資して配当を複利投資しよう」ということをいろいろとファクトを示しながら延々と話しているだけの本ともいえます。内容が薄いと思われる方は購入せず、バフェット太郎さんのブログなどを読むだけでも十分かもしれません。


著者

バフェット太郎さん
日本一アンチの多い米国株ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」の管理人。23歳の時に300万円から日本の中小型株で投資を開始。企業分析をするうちに日本株に失望したことに加えて、ジェレミー・シーゲル著『株式投資の未来』の影響を受けて、2015年夏頃より米国株にシフト。
現在の運用資産は5000万円で、コカ・コーラ株やジョンソン・エンド・ジョンソン株など米国の超大型連続増配高配当株10社に均等分散投資している。また、毎月米国企業から受け取っている10万円超の配当金は、組入れ比率最低銘柄に再投資することで均等を維持させ、資産の最大化を目指している。過去二年間のトータルリターンは30%弱。

内容紹介(Amazonより)

本書は、英語力ゼロ・投資知識ゼロでも元手10万円から始められる
超シンプルな米国株投資の本です。
「アメリカの株式投資か、なんか難しそう! 」
「英語できないしなー」
「日本株のほうが親しみ持てるよ」
米国株、と聞いて難しいイメージを持った方はちょっと待ってください。
そりゃ、ニューズウィークとかNYタイムズとかを本国から取り寄せて、
これから爆発的に成長するアメリカ企業に投資するのは至難のわざです。
でも、コカコーラやP&Gなど何十年連続で「高配当」を実施している優良企業に
分散投資することは誰でもできます。
そして配当投資をするなら日本ではなくアメリカ。これはもうゼッタイ!
なぜなら25年連続で増配を繰り返す企業は米国100社以上に対し、
日本は花王の1社のみだからです。
長期保有が前提なので、著者のバフェット太郎さんはサラリーマンながら、
たった月3分のチェックで、2年で純利益1000万円を稼ぐことができました。
株のど素人はもちろん、多忙な会社員や、米国株に投資しているものの負け続ける中級者まで、幅広くオススメできる1冊です。

勉強メモ

ETF
株価指数(TOPIX、日経平均やダウ平均、S&P500種指数等)と連動するように運用される投資信託。ETFは上場しており、株式と同じようにリアルタイム売買が可能。ただし、市場価格は数百ドルからであるのに加えて手数料がかかるため、少額投資には不向き。
インデックスファンド
ETFと同様、株価指数に連動して運用される投資信託のこと。こちらはETFと違って非上場
一日一回算出される基準価格で売買されるが、購入手数料は無料。少額から投資可能。
パッシブ運用(⇄アクティブ運用)
株価指数に連動するETF、インデックスファンドに投資を行う運用。この運用によって投資家は、手軽に主要企業500社にまとめて分散投資することができる。
営業キャッシュフロー
「キャッシュフロー計算書」に記載され、企業が顧客に対し、商品やサービスを売ることで獲得した売上高から、営業に必要なコストを差し引いて、実際に企業に入ってきた現金収支のこと。
米国株投資に有用な情報源
「ウォールストリート・ジャーナル」「ロイター」「ブルームバーグ」の日本語版など。
米国株の購入は手数料の割安なネット証券を利用
日本で米国株取引に強い証券会社は「マネックス証券」「楽天証券」「SBI証券」の3社が有名。
投資の際、具体的に行う3ステップ
①銘柄数の決定
個人投資家の最適な銘柄数は8~16銘柄。最初は10銘柄程。一度決めた銘柄数をずっと守る必要はない。

②景気循環別、銘柄数の決定
それぞれの景気局面ごとに強いセクターが存在。
「回復」ハイテク株、金融株
「好況」資本財株、一般消費財・サービス株、素材株
「後退」エネルギー株
「不況」生活必需品株、ヘルスケア株、通信株、公共株

③個別銘柄の決定
S&P500ETFにも弱点が。その一つが「時価総額加重平均型株価指数」。
S&P500種指数は時価総額の大きい大型株の割合が大きくなるようにデザインされているため、GAFAのような超大型ハイテク株の影響を受けやすい。GAFA株の上昇によって押し上げられたS&P500種指数は、GAFA株が下落した際に押し下げられるリスクなどがある。
「S&P500種指数」の強みと弱み
強み
・少額で幅広い分散投資可能
・市場平均と同等のパフォーマンスが期待
・簡単

弱み
・割高な株をより多く買ってしまう
・市場平均に勝つことはない
・右肩下がりの弱気相場が続くと、損をし続ける
「バフェット太郎10種」の強みと弱み
強み
・安定した配当が期待
・弱気相場に強い
・割安な株をより多く買い増せる
・長期的には市場平均に勝つことが期待可能

弱み
・幅広い分散投資ができない
・強気相場に弱い
・市場平均に負けるリスク
・個別銘柄の倒産リスク
企業はどれだけ利益が出ていても、手元にお金がなくなった瞬間倒産してしまう。企業にどれだけ現金が入ってきたかを示す営業キャッシュフローは極めて重要。個別銘柄投資は、営業キャッシュフローが、毎年黒字で着実に増えていること大切。さらに企業が持続的に安定したキャッシュフローが見込めるかどうかは、競争優位性が高いかどうかで分かり、競争優位性が高いかどうかについては営業キャッシュフロー・マージンが高いかどうかでわかる。
営業キャッシュフロー・マージンとは、営業キャッシュフローを売上高で割って算出。この数値が継続的に15%以上あると競争優位性が高いと言える。営業キャッシュフロー・マージンが高い企業はハイテクセクターに多い。セクター分散をした上で、営業キャッシュフロー・マージンが比較的高い銘柄を中心にポートフォリオに組み入れるといい。

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