⚪︎|穀雨 コンポストと暮らす
穀雨の名に込められているように、春の雨は作物にとって恵みなので、さまざまな名があって、
穀物を育む雨を瑞雨、草木を潤す雨を甘雨、長雨を春霖、早く咲いてと促す花雨、菜の花が咲く頃に降る菜種梅雨など。昔興味を持って雨の名前の本を読んだことがあるけれど、とてもとても覚えきれない数。英語の勉強したい〜と思ってるんだけど、日本語もまだまだ奥が深くて、知らないことがいっぱいだ。
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パリパリキューブという電気の力で生ごみを乾燥させてためておき、土に混ぜて堆肥化するという生活を3年ほどしていた。だんだん「電気の力を借りるってどうなの?」と思うようになっていたら故障してしまって、ショックをうけつつもまた何か変わるべきタイミングなのかもと今年から始めたのがLFCコンポスト。
バッグ型で都内賃貸の我が家でも設置ができ、臭いや虫などコンポストの不安を解消するべく工夫の凝らされた素晴らしいプロダクトだった。初心者のわたしでも楽しく熟成まで終えることができ、この度ついにヘチマ苗と娘の好きなミニトマト苗を植えた。
このコンポスト初心者生活の間に頑張っていたもう一つのことがゴミを出さないお買い物をすること。
日々の日記にも書いてきたけど、清明にはこんな記事も書いた。
魚屋さんに出会い、お豆腐屋さんに出会い、次なるターゲットは野菜!と自然食品店グルッペと量り売りのお店野のではだか野菜を買うようになった。みるみるゴミ、特に1番出したくないプラスチックゴミが減っていき、まだまだゼロとはいかないけれど、1週間のうち1日もゴミ出しをしていない週もあるほどになった。楽だし、何より楽しい。
もっともっとゴミを出さずにお買い物したい!し、地産地消も考えて三鷹産の野菜を買いたい。農家さんから直接買えないだろうか?
一方、コンポストはそのころ1回目の熟成中。2つめのバッグに生ゴミを入れ始めていた。バッグはなかなか大きくてかなりたくさんの堆肥ができる。用土と1:2の割合で混ぜて使うので次に熟成し終わる3〜4ヶ月後にまたプランターが2つ必要ということになる。乾燥して取っておくこともできるみたいだけど、増える一方だ…そんな時に出会ったのが鴨志田農園さんのサーキュラーエコノミー型CSAだった。
詳しくは鴨志田農園さんのnoteを読んで欲しいけど、簡単に言えば、会員が自宅でコンポストの一次処理を行い、農園に持ち込むとを二次処理してから使ってくれ、できた野菜を受け取れるというもの。
鴨志田農園さんの堆肥は「完熟堆肥」と呼ばれていて、そのための一次処理はLFCとはまた違うし、ケースを購入して床材(基材)を入れてもらって使い続けられて長い目で見ればお得な上、美味しい野菜を作るための研究がし尽くされていて、一応理系なわたしはやってみたくてやってみたくて何とか方法を模索したのだが、どうしても我が家の狭いベランダでは無理とわかり、泣く泣くLFCコンポストを続けながら、使いきれない分を引き取ってもらうことになった。
お野菜はコンポストが出来なくても定期購入することができる。わたしも初回はコンポストのやり取りはなく、お支払いと受け取りだけだったのだけど、たまたまお会いできた奥様は美人で気さくだし、娘ちゃんは可愛いし、園主の鴨志田さんは親切に園内を見せてくれ、世間話にも付き合ってくださって。不安はいろいろあったけど、思い切って申し込んでよかった!
わたしはまず初年度なので1番少ない80サイズ程度のお野菜を月に一度受け取れるコース(年会費30000円)にした。3〜12月の10回なので、お野菜だけで考えれば1回あたり3000円のセットということになる。普段スーパーで買い物している人たちから考えたら高!!と思われるかもしれないが、有機野菜市場で考えればまあふつう、ふつうならこんなに新鮮なものは手に入らないことを考えると個人的には安いと思う。
そして鴨志田農園さんのお野菜の美味しさを知っていて、更に作っているみなさんの人柄まで合わさると、わたしとしては来年は隔週(月2回)コースにしよう!となる。
さて、今回のお野菜を当日中に徹夜でできる限り下処理or料理した。日々、家事<育児なのでお恥ずかしながら久しぶりに真面目に料理をしたのだが、いや〜楽しかった!毎日イヤイヤやる料理と、「この新鮮な野菜を少しでもおいしく食べたい!」一心で黙々と作る料理とは全くの別ものだと思った。
新鮮なので生でバリバリ食べたかったけど、娘と一緒に食べることを考えて全て少しでも火を通した。大したものは作ってないけど、初めてふきの下処理をひとりでしたこともあってすごく時間がかかった。でも達成感はひとしお。
収穫イベントやお餅つきに参加するのもたのしみ〜!
移住したい〜と言いはじめたのがちょうど一年前。夫は結局仕事を辞める気がなさそうだし、今住んでいるまちでできる限り地球に優しく、自然に暮らすことを考えている。
コンポストを始めたことからこうやってまた広がったから、鴨志田農園さんとの出会いからまたなにかがうまれたらうれしい。