第2話〜使い方は無限大! コンセントに挿すだけのスマートプラグで何でもIoT化〜
皆さんは、スマートプラグを使っていますか?
スマートプラグは、電源のオンオフをスマートフォンなどから遠隔で制御できるIoTガジェットです。コンセントに挿すと起動するタイプの電化製品なら何でもIoT化でき、設定も簡単ですから、初心者でも気楽に試せます。また、季節に応じて設定を変えるなど、アイデア次第で色々な用途が考えられます。
以前には、超音波振動子を使って簡単な加湿器を自作し、加湿器のIoT化に取り組んだり、ねこのための水やり器を遠隔制御できるようにしたりしました。
今回は、TP-Linkのスマートプラグを購入し、また新しい用途を試すことにしました。
スマートプラグの決定版!TP-Linkのスマートプラグ
TP-Linkのスマートプラグは、専用アプリから電化製品の電源のオンオフをリモート操作できます。この種の製品はスマートハブが必要なものが多いですが、これはWi-Fiからネットワーク経由で接続できるため、単体で使用できる点も魅力です。Amazonなどの一部ECストアでは4000円を切る価格設定もお手頃。
また、スマートスピーカーやIFTTT(イフト・アプリやネット上のサービス同士を連携させ、一連の作業を自動化するサービス)に対応しているのは今のところこれだけのようですし、全てが日本語対応、技適・PSEマークも取得されており安心です。
TP-Linkスマートプラグを設定してみる
スマートプラグが届きました。段ボールを開けるとすぐに入るけだまさん......
ウォーターサーバーのコンセントに取り付け、就寝時の騒音防止と待機電力の削減に
我が家の寝室にはウォーターサーバーを置いており、起きてすぐ飲めるようにしています。ですが、深夜に少し動作音がするので、そのせいで目覚めてしまい、うるさいっ! と電源プラグを抜くことが数回ありました。別の部屋に置けばいいかもしれませんが、運ぶのはなかなか大変です。そもそも、寝ている間は水は飲みませんから、深夜は電源がオフになり、朝に電源が入るようプラグ側で制御して、夜の無駄な待機電力を削減できれば便利だと考えました。
注:一般的に、電源ボタンがある家電製品は、コンセントから直接電源のオンオフをすると家電の劣化が早まるため、避けた方が賢明です。コンセントを挿すとすぐ起動する家電製品で試すことをお勧めします。
ウォーターサーバーのプラグに挿すだけ、手動のオンオフも可能
早速取り付けてみましょう。まず、寝室のコンセントにTP-Linkのプラグを差し込みます。そして、TP-Linkのコンセントにウォーターサーバーの電源プラグを挿入し、設定を行います。設定は、TP-Linkスマートプラグの公式アプリ「Kasa」をダウンロードし、ガイダンス通りに行えば数分で完了できます。また、スマートプラグ側にも電源のオンオフボタンがあるため、アプリなしでも操作できます。
アプリ上からは、オンオフを切り替えるだけで電源が切り替わり、外出先からの制御も可能です。
アプリでウォーターサーバーのスケジュールを設定する
今回は、ウォーターサーバーを、夜中の2時にオフ、朝の7時にオンの設定にしてみました。
ハブ不要! 単体でリモート操作が可能
自宅のIoT化をやってみた人なら分かるかと思いますが、外出先からの利用や、スマートスピーカ連携、IFTTT連携をするには、専用のスマートハブが必要なのが一般的。しかし繰り返しになりますが、この商品は、Wi-Fi環境さえあれば単体で使えます。遠隔制御もできてこの値段であれば、コスパも良いと思います!
Amazon Echo対応で音声制御も
スマートプラグを使いこなすためには、スマートスピーカとの連携は外せないでしょう。
TP-Linkのスマートプラグは、GoogleアシスタントとAmazon Echoのどちらにも対応しています。私は、Amazon Echoで利用しようと考え、Alexaアプリ内で「TP-LINK Kasa」を検索し、ID連携を完了。コンセントに「ウォーターサーバー」という名称を付けました。
こうしておくと、「アレクサ、ウォーターサーバーをつけて」とAmazon Echoに話しかけるだけでウォーターサーバーの電源をオン、「アレクサ、ウォーターサーバーを消して」と話しかけるだけで電源をオフにすることができるのです。
IFTTT連携でオリジナルの使い方を
スマートプラグを使いこなすためのもう1つの機能は、IFTTT連携です。
IFTTTとは、IFTTTの名前の由来である、「もし(IF)『This(入力)』ならば(Then)『That(出力)』する」の「This」と「That」を対応サービスから選択すれば、自分好みの制御(レシピと呼ばれます)が作成できるツール。このスマートプラグは「Kasa smart plug」と検索すると、他の人が設定したレシピが見られるので、そのアイデアをもらって自分も使ってみたり、自分オリジナルのレシピを作って遊んだりできます。
今回のウォーターサーバーを使ったレシピで考えると、あくまでも例ですが、「赤外線センサーが反応したら(部屋に人が入ったら)ウォーターサーバーの電源をオン。夜は決まった時間にオフ」などと、細やかな制御が可能になります。
私の場合は、平日と休日で生活リズムが変わるので、その2パターンをタイマーで登録するだけでもだいぶ意味がありそうです。
初心者でも簡単にIoT化できるスマートプラグ、可能性は無限大
今回は、一例として、スマートプラグをウォーターサーバーに使ってみました。スマートプラグは、シンプルながらも可能性が無限に広がるガジェットです。今回紹介した使い方以外にも、防犯のために、外出先から家の照明をオンにして在宅を装ったり、扇風機の自動化をしたりも便利そうです。みなさんも、身近な機器をIoT化するツールとして、試してみてはいかがでしょうか。