新しい教育のカタチの提案。
今、大半の高校生がスマートフォンを片手に、コミュニケーションをとり、好きなものを発信し、気になることはネットで調べている。
「ネットでなんでもかんでも調べてはいけません」といわれていたあの時代も、終焉を迎えそうだ。それくらい高校生だけでなく、私たちの身にも「スマートフォン」というものは浸透している。
その事実を前提として、教育の話をしよう。
「教育改革」などといつの時代も謳われ、
そのたびに人は変わろうとしてきた。
いや、時代に合わせて少しずつ変化を重ねてきたように思う。
しかし、ここまでスマートフォン、SNSが浸透してきたこの時代に、
本当に必要な「教育」は何なのだろうと考えた。
SNSの発達により、知りたいことはすぐ調べられて、
大体の情報はネットで探せばほぼ完結する。
その事実をもとに考えると、
教育は「リアルを見せる」これが大切なのではと思う。
それは「体験」というものではないだろうか。
いくらSNSで知っていた気になっていても、
現地で感じられる感覚、におい、音、空気に勝るものはない。
それを見せてやるのが「教育」ではないか。
当然座学も必要で、それを強みに変える子も多く存在する。
だから、私はよく教育現場で語られる「5科目の不必要性」は真っ向から否定している。
今まで5教科を土台に様々な仕事が生まれてきたはずだ。
いくらAIの発達が進むとはいえ、なくしていいはずがない。
だが、このままでいいとも思えない。圧倒的に「体験型」の学びが少ない。
新しい教育のカタチとして、「体験を通して学びを発見すること」、
そのための手段として「国内留学」を提案したい。
これをやる理由は実はたくさんある。
①「体験型」の学びの場を増やしたい。
これによって高校生のキャリアに一歩でも半歩でも近づくことができるのであれば成功である。
②「SNS」でしかしらない「現状」を肌で感じてほしい。
地方創生と言いながら地方に出向いたことがない人がいるのも事実である。
そういった人たちが一人でも減ってほしい。
③都市と地方双方に存在する「情報格差」を埋めたい。
前項と関連するが、やりたい事・内容によっては「地方」の方が学べることも多くある。
都市だから良い、田舎はだめ、などという安直な考えをなくしていきたい。
こういった学びの場が必要であることは今までも語られてきたはずだが、
わたしはこれをまずはカタチにし、自治体に届け、最後には学校のカリキュラムに組み込む。
自分にとってはそこまで行けたら成功だ。
当然すぐにできる事ではないし、産学・官民の連携が必要なため、時間はかかるが実現する。
学びに「体験」を。
「楽しさ」「幸福さ」だけではなく。
「悲しさ」「どうにもならないつらさ」を体験で味わおう。
高校生にとってはきっと素晴らしい経験になるし、
どう生かすか。可能性は無限大だ。むしろ可能性しかない。
海外もいいけど、英語もいいけど。
まずは自分たちの住んでいるところに目を向けてみないか。
これからの人生を過ごすこの国で、何が起きているのか。
自分は何をしたいのか。「国内留学」を通して考えるきっかけを私たちは提供します。