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14年聴き続けているスピッツに会えた6月


6月、大好きな人たちに会えた。

高校生のときから聴き続けているスピッツ。

私が聴き始めたきっかけは、当時ウォークマン(SONYのポータブルオーディオプレーヤー)を誕生日プレゼントで貰って、父親がダウンロードしてくれた曲がスピッツだったことから。
「君は太陽」「若葉」「シロクマ」
そして、スピッツが大好きな同級生からCDを借りたことから始まった。
アルバム『花鳥風月』『さざなみCD』『とげまる』『空の飛び方』

私は大きな音が苦手なのと金銭面から、これまで大きなLIVEコンサートに参加したことがなかった。

スピッツはいつかLIVEに参加したいとずっと思っていたものの、ファンクラブに入っていないし…などと理由をつけてちゃんと調べずに、"いつか"と思っていた。

春に、Googleで検索をかけようとしたときに、「日比谷音楽祭にスピッツ出演が決定」というようなニュースが目に留まった。

日比谷音楽祭ってどんなイベントだろう?と知らなかったけど、興味深いコンセプトだった。

日比谷音楽祭は、日本の野外コンサートの歴史をつくってきた音楽の聖地「野音」を擁する日比谷公園で、素晴らしい音楽が体験できる、誰もに開かれた「フリーでボーダーレス」な音楽イベントです。

日比谷音楽祭2024 公式サイトより

フリー?無料……?
スピッツの音楽が無料で聴ける?!
と信じられず、何度も読み直した。

ただ、不調を抱えやすく、未来に動かせない予定を作るのが少し不安で、気づいたら抽選申込期日が過ぎてしまった。

6月の休み希望も✕し忘れてしまったが、奇跡的にスピッツが出演する6/8が休みになっていた。

当日抽選枠があることを知って、これはスピッツに会いに行きなさいということなんだな、と。
当日体調が大丈夫だったこともあり、くじ運は無いけど当たる気がして朝申し込んだ。

17時過ぎに当選の連絡が来た。
ついにスピッツに会える…!!という未来がやってくるのが信じれなかったけど、わくわくが止まらなかった。

開場前

席はステージを左斜めから見る後ろ側の席だった。
客席にはスピッツファンと分かる、最新のひみつスタジオなどのツアーのTシャツやタオルを纏う人たちが目立った。
スピッツのファンの人たちはこんな感じなんだ…と覗かせてもらった感覚に。

ステージでは他のアーティストさんも出演予定で、スピッツはトリなんだろうなぁ〜と思ったら、まさかのトップバッター!

こんなに早く会えるとは!!とびっくり。
確かにホンモノのスピッツだった。
ついに夢に見た時間が始まった…。

スピッツのことを詳しく知らない人でも聴いたことがあるような7曲を歌ってくれた。
(チェリー、ルキンフォー、優しいあの子、ロビンソン、楓、魔法の言葉、美しい鰭)

このなかでも感動したのが「楓」
音源とちがう演奏表現があって、LIVEバージョンなのかな?!と鳥肌が立った。
正直楓はあまり聴かなかったけど、その日からは自分の支えになる一曲になった。

その時期うつっぽくて苦しかったので、「ルキンフォー」にも支えられた。
"ダメなことばかりで折れそうになるけれど 風向きはいきなり変わることもある ひとりで起き上がる"
この歌詞に涙が溢れ、もう少し自分を信じてがんばろう生きようと思えた。

7曲を終えて、他のアーティストさんの出演
も終わり、終わったんだ〜と思ってたら…日比谷音楽祭が始まって以来の初アンコールのお陰で、その後出演されていたKREVAさんと正宗さんとのコラボが!
「くればいいのに feat.草野マサムネ from SPITZ」
こんなコラボ曲があったとは!

最後にアーティストさん全員と観客皆さんで「空も飛べるはず」を歌った。

草野さんのやさしさを感じたのは、
音漏れで会場の外から聴いていた人たちにも届くように歌ったり話したりしていたこと。

外にたくさん人がいたのは音漏れを聞きたいからなのか、とその時に気づいた。
(自分の想像力が足りてなかった…)
自分が当選したことは外れる人もいる訳で、スピッツも21年ぶりの野音のステージで、ここにいられたことは奇跡だと感じた。

この日が今でも本当にあったのかと思ってしまう。

その日以降はスピッツの曲を通勤中ずっと聴いて過ごしていた。

またいつか自然とLIVEで聴けるといいな。欲張らずに…。





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