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ある日、私はブラック企業の凄さを知った。No.003

はじめましての方も、そうでない方も、ご覧いただきありがとうございます。
七海(ななみ)と申します。

前回の①と②で、なぜ退職勧奨をされるようになったのか、1回目の退職勧奨が行われてから私がどうしたのかと、2回目の退職勧奨の途中までを書かせていただきました。

*「発端のクレーム」と「会社側の主張」にて、退職勧奨されるようになった発端のクレームと、会社による自主退社を勧めるにあたっての主張をまとめましたが、前回の「No.001」と「No.002」をお読みいただいてから、こちらをお読みいただいた方が、登場人物などがわかりやすいかと思います。


【発端のクレーム】

①2013年7月上旬:利用者Y。施設R利用者が事務室に入ろうとするのをとめたところ「俺はええねんや!」と怒鳴られる。その後、受付管轄の会社の住所を聞き出し、直接会社へクレーム。

②2013年9月28日:利用者W。施設内の詳細な待ち時間を聞かれたが、不明のため、マニュアルに沿って利用希望施設で確認してほしい旨伝えたところ、「お前は不親切だ!!」と怒鳴られる。怒鳴り声に気づいた施設職員:松さんに対応委託。その後、柴田上長にトラブル報告。夕刻、小松課長来所、「今後の接遇技術向上のために」という書類を、10月1日までに提出するよう言われる。

【会社側の主張】

  • 施設R職員である松さんより、「七海さんのこれ以上の受付勤務は難しい」と言われた。

  • 9月28日の利用者に対し、どのような言葉遣いをして怒り出したのか覚えていないのでは業務適性がなく、問題がある。

  • 2年前の2011年に、PCのWordを私的に利用しており、反省文と「今後問題を起こした場合はいかなる処分にも応じる」という誓約書を提出している、またこの時に賞与の減給処分も受けた。にも拘わらず、この直近でクレームを2件も起こしている

  • 私を指すと思われる投書クレームが、施設側に過去数枚届いている

以上より、これ以上勤務継続は不可能の為、自主退社してもらいたい。

【2013年10月8日~2回目の退職勧奨~】

さて、小松課長に業務後に会社に来るよういわれ、服の中にボイスレコーダーを仕込んで挑んだ、2回目となる退職勧奨。
辞めたくないという私に対し、K社小松課長は、

「七海さんが辞めたくないっていっても、施設Rは市管理の施設だから、市に報告するってなった人の勤務を施設Rがみとめてくれないから、10月いっぱいで辞めてもらうしかない」
「やめないっていて、会社に籍だけあっても、勤務する場所がないから給料だって出ない」
「受付職って、施設Rだけなんだよね。他はS県とかで、通勤に時間かかるような場所ばっか。ほかは清掃の仕事しかないけど、七海さんの年でそれはきついでしょ?」

と、そればかりだったことは前回の②で書かせていただきました。
そこで、私はとあることを小松課長にいいました。

「自主退社はできません。解雇ならば、解雇通知を出してください」

ーーーと。
すると小松課長から、「それはだせない」と言われました。
なぜ?会社から辞めてほしいというのであればそれは解雇ということではないのですか、と訊ねた私に対し、

「自主退社だと退職金も出る、有給の消化もできる、それに七海さんの経歴にも傷がつかない」
「でも解雇ってなると、退職金は出ない、有給の消化もできない。それに七海さんの経歴に傷がつく」
「七海さんは知らないだろうけど、解雇ってなったら、労基署(労働基準監督署)に報告がいってしまう。そうすると、次に仕事を探すときに不利になってしまう。どの会社も、解雇された人だとわかったら敬遠してしまう」
「だから会社としては、一番いい退職をお願いしている」
「会社としては、温情をかけた」
「解雇通知を出してしまったら、一番不利になる」

という内容の退職勧奨が延々と繰り返されました。
ふと時計を見ると、18時30分近く。
それを見た彼は、「いくら時計を見ても意味ないよ」と少しどすの利いた声で言ってきたときの彼の声色、表情は、あれから10年たった今でもはっきりと覚えているほどです。あげく。

「辞めないっていって籍だけあっても、勤務する場所がないから給料だってでない」
「誰もがクレームを受けないとは言えないが、こうなってしまった以上、七海さんへの改善・教育は難しいと判断した」
「はじめは教育とかして、勤務を継続してもらえるという感じだったが、お客さんが市に言うと言い出してしまって、状況が一変した」
「親が来たとしても、働いてもらうことはできないというしかないからね」

と、私が「辞めます」と言わなかったことにイラついたのか、だんだんと違法的な処遇を言い出し、退職をするよう強要されたのです。

【2013年10月15日~労基署へ~】

この日、通院の為一日休みを入れていた私は、病院に行く前にとある場所へと行くことにしました。
労基署ーーー労働基準監督署です。
今後、もしかしたら労基署のお力を借りることになった場合、事前に相談に行っておいた方がスムーズになるから、という父からの助言でした。

雇用されている会社、勤めている施設Rのこと、そして発端となった2つのクレーム、2年前の誓約書の件、退職勧奨の件。
それを話し終えたあとの労基署の職員の方は、ひとこと「え、それ本当にそういわれたんですか」と。
間違いありません、ボイスレコーダーで録音もとってますと伝えました。
この時点で、もちろん会社から指導や教育なんてものは一度もなく、あるのは2年前の誓約書と9月30日会社に呼び出されての口頭注意のみ。
労基署の方曰く、

①2年前の誓約書:そもそも無効。PCの私的利用だけでは、たとえ書面に「いかなる処分にも応じる」と書いてあったとしても、解雇までする理由にはならない。反省文も出してるし、それ以前に減給処分ですらかなり違法に近い処分。
②今回のクレームの件:指導教育も行っていないのに勤務継続が難しいとは言えない。口頭注意だけでは指導したともいえない。
③雇用者の解雇履歴が労基署に来ることはない。よって経歴に傷がつくというのは、自主退社させたいがための嘘。
④勤務場所がない?そもそも私に対し、勤務場所の斡旋すらしていない。
⑤解雇だろうが自主退社だろうが、辞める社員に対して退職金を出し有給消化させるのは、会社としての最低限の義務。それをさせないというのは違法。

ということで、結論として「退職勧奨の言う名の恫喝に近く、労基署の名前を出して言うあたりかなり悪質」とのことでした。
ボイスレコーダーがあるとのことであれば、それを証拠として労基署からK社に是正勧告することもできる、とまで言われました。

■是正勧告とは。

ひとまず、対応してくださった労基署の方には今後のことも含めて考えてみますと伝え、労基署を後にし、病院へ。
検査の結果、手術が必要であり、そのため11月6日から入院することとなりました。



あまり長くなりすぎてもいけないと思うので、今回はこのあたりで。
最後までお読みいただきありがとうございました!


▼前回(No.002)


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