カレーの辛味と甘めの持論
パジャマのまま1人がけのソファに縮こまって寝っ転がっている。同棲を始めてひと月経ったころの日曜。
お昼は出前館でインドカレーを頼んだ。バターチキンカレーとエッグキーマカレー。チーズナンとポテトもいつのまにか頼んであった。彼のハイカロリー飯に付き合ううちに、胃袋はどんどん大きくなっているらしい。少し前ならため息をついてしまっていた量のチーズナンもぺろりと食べていた。
日曜日の今朝も憂鬱なニュースから始まった。最近は衝撃的なニュースが多すぎないか。かく言う私もホルモンバランスに弄ばれて、日々感情が行ったり来たりしているのだけど。今は絶不調。予定通りならあと数日で生理が始まる。
昔から生理前は落ち込むことが多かったけれど、最近は体に不安定な部分が出ることが多くなった。倦怠感、微熱、少しの吐き気。ご飯は問題なく食べるし、動けないってほど辛くはないけれど、都内の人混みに紛れて電車を乗り継いだりすると、少し息切れがしてしまう程度の不調。
女性ホルモンによる不調を声高に叫びたい訳ではない。男性にだって同様に辛い日があるはずだ。でも、そういった、誰にでも起こり得る、誰もが乗り越えてきた不調を(例えば、失恋したとき、大切な人が病気になったとき、亡くなったとき、自分が病気だと分かったとき、とか)、どんなふうに受け入れて進んでいるんだろう?
進む必要はこれからもあるんだろう。
でも進む速度まで周りから指示されてしまう環境は、なぜ無くならないんだろう。
誰が決めたか分からない常識が私たちの生活を覆っている。暗黙の了解でたくさんの物事を黙殺している。
Twitterのトレンドを追って、世間を分かったように感じている私がいる。
1人でも多く、精神的に健やかで過ごせる世界に向かいますように。
鬱気を払うように、カレーをお腹いっぱい食べて、今日はこのままうずくまって寝ようと思った。これが私の今日の速度。
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