中古のX100Fに残っていた前オーナーのカスタム設定
中古のX100Fを購入するのはこれが2回目です。1回目は、購入したもののpro3などと比べて操作系の使い勝手がイマイチであっさり手放してしまいました。程度もよくてきれいなカメラでしたが。
それに比べて今回のものはわりと使い込んだ状態のもの。塗装のハゲやキズもあるため使い倒す系のカメラとして購入しました。
支払いを終えて(ネットではなく実店舗で購入)雑居ビルの階段を下りながら何となくシャターを切って1枚。そして通りへ出てまた1枚。
液晶モニタをちらっと見たとき、なんか絵が濃いなと思いましたが深く考えずに2枚、3枚と試し撮りをしてふとQボタンを押してみたらこんな設定になっていました。
フィルムシミュレーション クラシック・クロームダイナミックレンジ 400% ハイライトトーン+2 シャドウトーン+2 カラー+4 シャープネス+2 ノイスリダクション-4 グレイン・エフェクト 強
ホワイトバランスはオートになっていますが、濃いめの味付けになっています。
それでは、ということで場所を移動してこの設定で撮ってみました。(ファインダーはOVF)
前回手に入れたX100Fは初期状態に戻してあって前オーナーの気配は感じられなかったのですが、このX100Fブラックは濃い。
花壇のシクラメンの赤なんか、ほほう!という感じです。
更に設定を細かく見てゆくと、日時の世界時計は現地、位置情報がオンになっています。
日本じゃなくて?
どんな人が使っていたのかこのX100F。
今回わたしが現行機種の100Vではなく敢えて100Fを再購入したのは、Vの新設計レンズで失われてしまった開放付近の柔らかい描写が忘れられなかったからです。いわゆるふわっとしたオールドレンズふうの味わい。
しかしこの100Fのオーナーは設定を見る限りF2やF2.8なんてあまり使わなかったのではないか。
絞りはあまり変えずにとにかくシャッターを切る。写真はタイミングが全て。この目で見たシーンをパキッと切り取ってゆくのだオレは!(ワタシは!)みたいな。
ボディはブラックでストラップリングは丸形。なにかこだわりがあった人なのでしょう。
なんで手放したかなあ。この人。
X100Vに買い換えたのかしら。
勝手に妄想していますが、あれこれ想像する余地があるから中古カメラは面白い。
けれど大丈夫かなこの人。手放したことを後悔していなければいいけど。