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【読書記録】『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』

 永田カビさんの「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読みました。



 結論から言うと、素晴らしい本でした。

 前々からpixivで存在は知っていて軽く内容も読んでいたのですが、ネカフェに行った際に単行本を初めて手に取り読ませていただきました。そしたら私が共感できる部分があまりに多くて、読んでいる最中「分かる!分かる〜!!」と、ネカフェの個室で頭を上下にぶんぶん振っていました。

 ネカフェを出たその後、即購入。家で何度も読み返しては「分かる!分かる〜!!」とここでも頭を上下に振りまくる。

 ここでは私の共感した部分を抜粋して書き記します。本のネタバレを含みますのでご注意を。



共感ポイント①
『親といるのが限界で家を飛び出したのに親にすがる事しかできなかった』

 完全に専門学生時代の私です。私の場合は親といるのが限界で実際に一人暮らしを始めたわけですが、結局家賃、生活費は親に全て払ってもらっていたし、1週間に平均4回くらいは話がしたい欲求から母と電話していた。生活費は自分で稼ぐと約束したくせに、うつでバイトができずその約束を破った。
 その時は生きるのに必死で気づかなかったが、今となってはあまりにも親にすがり過ぎだったと顔を真っ青にしている。実家暮らしの現在もその「すがっている状態」というのに耐えられず、衝動的に家を飛び出そうとする時がある。


共感ポイント②
『もう誰でもいい、2秒でも1秒でもいいから抱きしめてほしいと思っていた』

 私に抱きしめてほしい欲求があることはここ一年くらいで気づいたことで、まさしくこの言葉通りのことをずっと考えていた。先日のnoteに書いたように母とのハグは叶えることができて「ハグってすごい…!」とその浄化作用にしみじみした思い出。昔、「恋人を作ったら、合法的に抱きしめてもらえる…!?」と思ったことがあるが、合法ってなんだよ、と突っ込みたい。
 実際、街中を歩いている時に、すれ違う人と突然ハグをしたくなる衝動だったり、カウンセラーさんに「抱きしめてくれれば万事解決なのに…」とか思ってたりしていた。

共感ポイント③
『もう大人なんだから性的な事に興味持っても、しても、考えてもいいはずなのに考えることすらだめだと思っていた』
『「セックス」と口にだすどころか書いたり入力したりする事もできなかった』

 読んでいて思わず「私だ」と口走るくらい、共感した部分。性的な事に関して昔から興味があったのは事実で、けどそんなことを考えていると頭の中に両親の顔が浮かんでくる。まるで性的な事を考えることが悪い事かのように。監視されているかのような錯覚を覚え、勝手に気まずくなっていた。
 数年前うつが酷かった時、常に頭の中を覗かれているような感覚があり、一人暮らしをしていた過去2年間、そこに親は居ないのに、家には私一人だけなのに、スマホでそういったことを見たりすることすら苦労していた時期があった。

 そして「セックス」と入力したりすることすらできない、というのも数年前まで当たり前で、それがとても悩みでもあった。この本を読んで「私と同じ感覚の人がいたんだ!」と感動した一文でもあります。



 細かく挙げればキリがない程、共感できる部分が沢山あって「この本は私のバイブルだ」と本気で思った程。

 ずっと「私の気持ちは誰にも理解されない…」と思っていたので、こうして私と同じ気持ちの方が本を出版されて、それを手に取った私が「ひとりじゃなかったんだ」と知り、パァッと世界が広がった感覚になって救われた。

 永田カビさんに心から感謝です。

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