【エッセイ】感覚過敏
私は現在感覚過敏になっている。季節の変わり目とかになるとたまーになる。元々感覚過敏体質ではあるが、この期間はずば抜けて酷い。受け取る情報量が増えるから疲れるのだ。
私の場合五感全てが過敏になる。
特にしんどいのが触覚…簡単に言えば、皮膚が弱くなる。
この感覚過敏の期間に入ったな、と分かる指標があって、耳の裏が切れて血が出る。いつも同じ場所から出血するからすぐ分かる。あとは謎の切り傷が突然現れたり、頭皮と目が異常に痒くなったり、服を着ている場所がチクチクして落ち着かなかったり。皮膚は個人的に一番つらい症状だ。
次にしんどいのが嗅覚。些細な臭いを過大に感じ取って息苦しくなる。
家では父の煙草の臭いが我慢できないレベルになる。外ではアスファルトの臭い、お店から漂う食べ物の匂い、ゴミ箱から漂う腐臭、など。ありとあらゆる「ニオイ」の情報が暴力的に殴り込んできて、思わずくらりとしてしまう。外に出る際一番弊害になる感覚だ。
次、視覚も中々つらい。光がとても眩しく感じる、という王道の症状もあるが、私は色の情報量が増える。
説明が難しいが、色が主張してくるのだ。「赤です!!!!」「白です!!!!」みたいに。思わず「うるさい!!!!」と叫びたくなるくらいに。私は特に赤の主張が激し過ぎて見れなくなる。目から得る情報だけで「うるさい」と感じるって中々無いと思う。
次、聴覚は音が反響して聴こえるようになる。常にトンネルにいるみたいだ。
リビングにいる家族の会話が鮮明に聴こえるようにもなる。それが頭に響いてうるさい。他にもウォーターサーバーの機械音に過敏に反応してビクッとなったりする。外ではイヤホンをすることで凌いでいる。
最後に味覚。普通の食事くらいなら何も問題はない。しかし酸味に弱くなる。
私は元々、喉が痛くなるという理由で酸っぱいものが苦手だ。その酸っぱい痛みが何十倍も増幅されて感じるようになる。食べてないから分からないけど、この期間に寿司を食べたら大変なんじゃないかな、と思っている。
私の感覚過敏でしんどい部分を羅列してみた。これがいつまで続くのか分からないけど、一刻も早く元に戻ってほしい。3日前に発症してからずっとこんな状態で過ごしている。なんとか頑張って生きよう。