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理想郷はないと知るということ
私は今、理想郷はないということを知っている。
どんなドキュメンタリーYouTube、映画、番組を見ても
これは加工された世界だと思うことができる。
…え、もしかして普通?
でも私はバカなので、何事も身をもって体感しないとどうしてもわからない。
夢見心地なピーターパンだった。
どこの会社に限らず、新卒採用はキラキラした世界を見せる。
「意識高い系」と言われる大学生たちは、学生時代に仕事の楽しさを知り、仕事に夢を持つ。
別に意識高い系の大学生が悪いと言っているわけじゃない。
むしろ、日本の意識は低すぎる。
会社側はこんな素晴らしい世界が待っているよと言い、
大学生は綺麗に鵜呑みにする。
けど、大人たちはキラキラした側だけじゃない世界を知った上で、楽しんで仕事をしている。
ただ、それは多くの場合、新卒説明会では教えてはくれない。
まあ教えてくれたところで、我々には響かなかっただろうけど(笑)
PISAで毎年高い成績を収めるフィンランドは世界一の教育と言われるが、世界一だからと言って、全てがすばらしく、問題がないわけではない。
私たち「元意識高い系大学生」が次のステップに行くために必要なのは、
子どもの発想力を持ったまま、現実を知る大人になること。
大きすぎる理想と現実の差分をどうやったら埋められるか、どうしたら実現できるか。
それを考える力を持ち、実行する力を身に付けること。
最近、令和の虎で有名になった回がある。
コメント欄を見たところ、赤髪さん支持派が圧倒的に多い。(演出と構成でそうしたのかもしれないが。)
ただ、令和のウラで流れている桑田さんが、前にこの人に言ったらしいこの言葉に集約されていると思う。
「お前のトークはお前以下の人にしか刺さらない。お前以上に刺さるトークをしろ。」
夢や理想を語るだけじゃ、スパイダーマンになりたい子どもと一緒。
現状つまり、世の中の情勢や流行、歴史など全てを勉強して把握した上で
ばかみたいに大きな理想を掲げるのが大人。
大事なのは現実を知って、今までの理想を縮小したり、理想を掲げなくなることではなく、それでもなお、子どものときに描いたものと同じ規模の理想を掲げていくことだと思う。
最後に夢を持ったのはいつですか?
きっと小学校低学年って人も多いんじゃないのかなあ
今の時代夢を持つ人、持てる人が少ない。
私も9歳くらいから17歳まで本当に夢がなかった。
将来の夢を発表しよう!とか将来何になりたい?って聞かれる度に絶望してた。
うるせぇねえよ。って。(笑)
そんな18歳の私に「夢はハッピーな学校をつくること!」
ってキラキラした鈍器で殴ってってきたやつがいる。
そんなバカみたいなこと掲げていいんだって思った。
衝撃的すぎた。
そいつは今クラブでラップしてる。
おしまい。