ケアマネ業務の再開で得た充足感の発信/未来のためにできること①
地域包括支援センター(高齢者の総合相談窓口)の仕事を離れている間に、ケアマネジャー(介護支援専門員)不足がどんどん深刻化していた!
コロナが5類になり、サービスを希望の高齢者が増えているのにケアマネジャー不足。燃え尽きて辞める人も多い。
『未来のためにできること』は、仕事に復帰して再認識したケアマネ業務の魅力を発信し、志す人を減らさないこと、地域住民の自助・共助力を高めたり、介護予防や介護保険の知識を学生時代から身につけるなど、新しい発想を発信することだ。
1.「楽しかった、また行きたい!」本心からの言葉が聞けて、 ケアマネが嬉しい瞬間
4月にケアプラン(介護保険の計画書)を立てる仕事に復帰し、4カ月以上が過ぎた。
退職する数名のケアマネジャーが担当するケアプラン等を怒涛のように引き継ぎ、サービス(デイサービス、ヘルパー、手すりや歩行器等の福祉用具レンタル)を利用したい新規の方の対応を次々している。
最近担当した二人の新規80代女性は、家族の勧めでデイサービスを利用開始された。
【それまでの道のり】介護保険の申請から
要介護認定の申請書を市に提出後、認定調査を受け認定結果が出るまで約1か月待ち、要支援1・2の軽度の認定ならば、地域包括支援センターに利用希望を申し出る。
ケアマネジャーが見つかり次第自宅でケアプラン作成の契約を行い、現在の状況・課題や希望を語り、(デイサービス希望者は何か所か見学に行き行きたい所を決め)、サービスを使う計画書(ケアプラン)を作成してもらう。そのプランをもとに関係者を集めたサービス担当者会議という話し合いの場で利用サービスの契約、注意点の説明等を行い目標を共有し、初めてサービスが使えるようになる。
【利用開始して】
デイサービスの初回利用の日か翌日、ご本人・家族に様子確認の連絡を入れている。
その際電話口での高揚した声に、グッと来る。
ケアマネ業務をしていてよかったと思える瞬間である。
「楽しかったわ~」「次回早く行きたいわ~」「親切な方がいてよくしてもらって~」「お世話になって本当にありがとう」
それはお世辞でもなんでもなく、心から喜んでいる言葉だとはっきりわかる。そして女性たちは身支度を整え、きれいになっていく。
それまでの生活が、自宅に閉じこもりがちで人との交流が減っていたり、
楽しみが楽しめなくなっていたり、運動不足を解消できなかったり。
それが、同世代の方と一緒に楽しみながら運動できたり、歌ったり、
生活が一変し刺激を受ける。
見知らぬ人や若いスタッフとおしゃべりする体験ができ、心が弾むのだ。
昭和の女学生に戻って、トキメイテいるのだ。
そんな時は本当にうれしい、仕事の醍醐味を味わえるひとときである。
そしてその楽しみはたいていは長続きし、新しいおしゃべり仲間を見つけ、生きがいになっていく。
問題がある時は、相談員や家族と話し合い、調整して不都合なく楽しめるようにし、経過を追っていく。
それがケアマネジャーの仕事だ。
大変なこともいっぱいある。事務処理も多い。
一度燃え尽きて辞めた方も、ノウハウは身についているのだから、私のようにまた復帰してみてはいかがですか?
他の仕事では得られない満足感を、また得たくなっていませんか?
たくさんの求人の中から、希望に合う職場環境を探せばいいのです。
人の話をじっくり聴くのが好きな方にお勧めの仕事です。